素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと   by 蒼樹   西陣絣を継ぐ   Ⅱ

 「職人」という言葉からは時に意固地で偏屈で自尊心が高く・・・・・などなどのイメージが浮かびます。
 ある分野に特化して長年技を極めてきた自負心や自分の腕があればだれにも何も言わせないという自信と自尊の感情がそういう形となってあらわれている方もないとは言えないかもしれません。
 ですが私がお会いすることのできた来た方々の多くはそういうイメージとは程遠い方々でした。

 そこには時の流れの反映もあるだろうし、同じことですが社会の中での職人の置かれた立ち位置の変化という事もあるかもしれません。

 この方からは「現代の職人」というイメージが沸々と湧きます。
 ポジティブで全く肯定的な意味合いにおいてそう言えます。

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 この方の師匠は

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 この道に60年以上携わってきてなお絣に対する情熱が溢れんばかりの方です。
 

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 絣について話し始めるととどまるところ知りません。
 私は興味深く耳を傾けるのですが、時々口を押えて「話し過ぎてませんか。」と気にされる。
 普段よほど話に夢中になって奥さまなどから「あんたもういい加減にしないと。」とか「また始まったよ。お客さんが困っているよ。」なんて落語にも出て来そうな場面を思い浮かべてしまいます。
 つい先日経験したとにかく何に付けても自分の自慢話に結びつけてしまう鼻もちのならない長話の人との会話。
 でもそういうものではないのです。
 自分が発見した、自分が初めて、自分がやったなどという事を言いたいのではなくて、見つけた事実そのこと自体を聞いてほしい、知ってほしいという情熱がなせる業なのです。
 

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 私はそういう話、そういうことを話したがる人は嫌いじゃないです。


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 職人さんが陥りやすい体験・実感偏重の思考を大きく免れている方です。
 こだわりの強い職人さんの性向が探求心に生きていると言えるかもしれんません。
 貴重な方だと私は思いました。

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 話は変わりますが、この師匠の写真を撮らせていただくとき、どういう訳かさっぱりわからないのですが、まるでしっかりした写真が撮れないのです。
 ファインダーを覗いてもこれでいけそうだという確信が持てる瞬間がほとんどなくて、しかも何が悪いのかさっぱりわからない。
 結果は案の定、惨憺たるものでした。

 写真は撮り直しが利きません。
 その時、その場は二度と返ってこない。それを撮るところに写真の良さとはかなさがあるわけで、その時撮り切れないでは今まで一体何をしてきたのかということになります。

 それで翌日はレンズを替えて出かけました。

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  1. 2017/10/19(木) 00:00:41|
  2. 伝統工芸
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素敵な人たちと   by 蒼樹   西陣絣を継ぐ   Ⅰ

 「誰かがやらないと・・・・。」

 印象的な言葉でした。

 葛西郁子さんとおっしゃいます。 学生の頃に西陣絣の職人さんを紹介されて仕事を見に行き出会ったのが絣を意識した初めだそうです。

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 京都で「絣」をされていて組合の所属されている人数が、なんと7名なのだそうです。
 そのうえご高齢だったり病気がちだったりで実働は4名ほどなんだそうで、その方たちは70歳以上なんだとか。

 そうであれば数年後には西陣絣は途絶えてしまいます。

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 そんな状況の中で「誰かがやらないと・・・・。」という思いを強く持たれてこの世界に入ったのだそうです。

 ただ、それは義務感だけの話ではなくて、「とにかく面白いんです。この仕事。」と本当にワクワクを体いっぱいに表現されるのです。


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 そしてそれは「師匠との出会い」が決定的だったのだそうで、師匠のお話をされるときは目をキラキラさせてまるで恋人についてはナウ少女のようです。

 実はその師匠に当たる絣の職人さんに、昨日ここでお会いしたのです。

 その方から実に様々な・・・・例えば絣という技術の発生とそれがいつごろどのように日本列島に伝播したのかなど・・・・・お話を伺うと同時に「実は一人弟子を育てたんだ。」ということを、この絣業界の継承が危機に陥っているというお話の際に聞かせていただいたのです。

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 それで、まあ、そのお弟子さんについてのお話が、とにかくべた褒めで、「明日はその弟子がここで実演をするから是非おいで。」ということになったのでした。
 それで今日、ここで師匠の「べた褒め」が少しも誇張でないことを知ったという訳です。

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 絣に対する情熱と思い入れ、愛情が半端ではないのです。
 
 これは素晴らしい!!


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 「師匠からあなたのことは聞いています。」とこの不審人物を警戒なく受け入れてくれたのをよいことにさっさとカメラを取り出す私でした。

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 皆さん是非とも「西陣絣   葛西郁子」でネット検索をしてみてください。 続きを読む
  1. 2017/10/18(水) 00:00:24|
  2. 伝統工芸
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素敵な人たちと   by 蒼樹   西陣・友禅下絵

 雪をかぶる椿です。

 「線描き」なしですね。

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 ここでいう線描きとは絵柄のふちを糊を置いて「ふせる(染料が沁みださないように止める≒防染)」ことをしないという意味です。
 糊を置けばその枠の中を「塗る」ということになります。

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 絹布にそのまま日本画を描いているような感じです。

 背景などは水を刷毛でふくませて、そこに筆で描いていきます。それをお好みを焼くときに鉄板に油を引くのに使うタンポン様の刷毛で染料をなじませてぼかしを入れます。

 照明の色かぶりがひどいのですが、無理やりカラーです。


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 雪は胡粉を混ぜた白で描きます。

 生地の色を抜いて「白」にすると平板な白になってしまいますが、胡粉を溶いたものだと厚みが出て陰影とボリューム感のある白になります。
 それで雪のつもった感じがリアルに描かれます。

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 織り柄のある生地は描きにくいと思うのですが、ぐんぐん描いていきます。
 椿の葉の重なりや陰影がどんどん出て来ます。

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 昔は親方や父親の仕事を傍らでみて、その技術を「盗んだ」のだそうです。
 弟子や子に「教える」ということはまずなかったのだそうです。

 それで工夫することを覚えたし、技術が身につき、成長する喜びがあった。そして独自の工夫も生み出すことができた。
 誰にもできない工夫を考案すると、それで相当な期間独占的に仕事を得ることができたんだそうです。

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 種明かしをすれば「なんだそういう事か。」というコロンブスの卵みたいな工夫も多いのだそうですが、しかし、それを思いつき一つの技術・技能に仕上げるためには、常に研究心をもって仕事をする気持ちがなければだめだとおっしゃいます。

 「日本画の絵画展などに勉強に行かれることも多いんですか?」とお尋ねすると意外な答えが返ってきました。
 「まあたまには行くにはいくけれどあまり良い絵は見ない。あんまり感心するとその絵が印象に残ってついつい引き寄せられてしまって自分の絵にならない。だから先生について絵を学んだり、立派な作品に心酔しないほうがいいね。」


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 同様のことを画家の斎藤さんも言っていました。

 考えさせられます。

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  1. 2017/10/17(火) 00:00:01|
  2. 伝統工芸
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素敵な人たちと   by 蒼樹   夏を惜しみながら   

 ここは知っている人は知っている出町柳の高野川と賀茂川の合流地点です。
 何故か若者たちの中には「三角洲」と呼ぶ人がいます。「洲」ではないんですけどね。

 景色の中に写りこんでいる半数ほどの人が外国人です。

 中国人の子供二人が夢中で遊んでいます。 先ほど飛び石を跳び損ねて流れに落ちました。膝を打って痛いはずなのに、私が大笑いをして見せたら、痛いような顔もしないですぐにまた八艘跳びを始めました。
 子供はこうでなくちゃ。

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 ギターを弾く若者がいたので、撮らせてもらいました。

 私の前にも声をかけて撮らせてもらっている男性がいました。
 このギターの青年は「ああいいよ」という感じで応えていました。

 で、・・・・という訳ではないのですが、私も声をかけて・・・・・。

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 私は自転車で走っていて自転車に乗っている外国の方とよく行き違います。
 道を譲ったり譲られたり。その際にはとても気持ちの良いアイコンタクトがとれますし、感謝の身振りを見ることができます。
 ただ行違うだけの時でも「やあ。」という感じの表情のやり取りがあって愉快な気持ちになることが多いです。

 それに引き換え日本人との場合には 無表情、無関心、不作法、無礼、我勝ち・・etc・・・・・うんざりですね。

 
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 もう秋の風が吹いていますが、日差しは熱がありますから、水に足を浸したくなる気持ちは分かります。
 水辺は人の気持ちを和ませますね。
 京都に鴨川があってよかったって感じです。

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 情景を入れた写真をもう一枚撮りたいから・・・・と、ジェスチャーで・・・・・。


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  1. 2017/10/16(月) 00:00:50|
  2. 音楽
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素敵な人たちと   by 蒼樹   銅の心  Ⅲ

 
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 私は自分がこういう風には撮ってもらえないので、それが少しばかり残念ですが、狭く「肖像写真」という様な堅苦しいものじゃなくて、また日本的ポートレートでもなくて、ドキュメンタリーなポートレートという感じで追求していきたいと思っています。

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 その人にちょっと会ってみたいなあと感じさせるような写真でしょうか。
 その人の生活や想い、生い立ちのようなものを感じさせる人物写真。

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 難しそうですね。
 

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 そのためには、まず、こうして人を惹きつけてやまない「素敵な人」に出会わないといけませんね。

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 そういう人はたくさんいるはずです。


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 「写真」に撮るべきものはこちら側にあるんじゃなくて向こう側にある。
 そういうものだと私は思います。

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  1. 2017/10/15(日) 00:00:51|
  2. 人物
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プロフィール

soujyu2

Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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