説明のために描いていただいた線です。
横にひかれているのが竹。そしてその向こうが蘭の葉です。

お分かりのように線を引いて行く途中でそのまま筆を僅かばかり浮かすとそこに竹の「節」が描かれます。
蘭も海老根のような種類でしょうか。

若い時には東京でデザインを学ばれたことがあるんだとか。その後複雑な経歴を積まれて、今や円山応挙の流れを汲む画家でもあります。
その方が「無線友禅」の絵を描かれています。
いま「ツタはこうして描くんだよ。」と見せてくれていますが、
「修業を始めたころは4,5年の間毎日毎日、松竹梅や四君子(梅・菊・蘭・竹のこと)を描いた。実際に植物を観察して、先人の絵を見て来る日も来る日もこうした基本的な図柄を身につける。
線の描き方、葉のニュアンスので仕方・・・・。」
と言いながら筆を動かす。

形も特性もその表情もすっかり手の内に入れられているから、説明的な形を縁取るような線は一切ない。
筆が舞うとそこにツタの葉が現れる。

筆が使えていないまま、線をひく力を身に育てないまま「絵」を描こうとする若い作家たちをたくさん見る。
画家の育成の仕方も昔とは違うし、絵に対する評価も違う。
だから「私らのような修業が必要かどうかは・・・・。」と言葉は抑えるが。

本日、写真展の搬入日です。慣れないことゆえ戸惑いますが、「やる」と決めたことで新たに経験し、思うことが少なくありません。明日からの経験も楽しみです。ただ、遠くから来ていただく方には、大変ありがたくもあり、その一方でご面倒をおかけして気の毒でもあり。
ともあれ、明日からは町に出て撮ることができませんのでブログへの写真アップは「開店休業」です。
それに代わって、個人的には貴重な体験をしますので、備忘録として何か残していければいいかなと思っています。
お知らせまで。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2014/01/06(月) 00:00:24|
- 伝統工芸
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コメントありがとうございます。
今日、写真を搬入してきました。息子の助力で何とか時間内にセットできました。明日から写真展です。
楽しみと不安と、・・・ですね。
- 2014/01/06(月) 22:31:17 |
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- soujyu2 #-
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