11月12月頃から大学4回生のグループ展や個展が目立つ。
その4回生の絵画展を見た後でふと見に入ったギャラリーで芸大2回生が二人展をしていた。

市芸の学生にしては早い回生での絵画展だ。

日本画や油彩に比べるとデザインコースは養成課程がかなり違うらしい。
技量の習熟よりも発想を鍛えられるらしい。
といっても、このポーズはそんなこととは何の関係もない。ましてや「シェー」などではもちろんない。・・・といっても「シェー」がわかる方もそう多くはないのでしょうね。
この方の子の突飛なポーズには理由があるのです。それはこののちの写真で。

この人たちの大学の入試は実技さえできれば入れるというものではなくて学科試験も、相当高水準でなければ合格できない。
相当な頑張り屋さんたちの集まりだし「努力して達成しようとすることが当たり前」の人たちだ。

私は学科に相応のハードルを設けているこの大学のやり方には共感できる。
絵や写真は「センス」だ「感性だ」とこの面ばかり強調するのはあまりよろしくないと思っているからだ。
なぜか。それは何を描くべきかを問いうる力を持てないからだ。この点が絵画展でも写真展でも私の不満を感じる点だ。

そういうことを話すと、すぐに理解し自ら考えようとする力をこの人たちは持っている。
そこがいい。

最近、学生との話がますます長くなる。

幸い、疎ましがられて外に放り出されるようなことは今のところないので喜んでいるが・・・。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/12/25(水) 00:00:56|
- 絵画
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こんにちは。
「学科に相応のへードルを設けているこの大学のやり方には共感できる。」
よくわかります。
京都工繊の造形工学科を知っていますが、あそこの学生はたぶん、右脳と左脳が同時に働いていますね。笑
物事に対していろんな面から考えているので、話していておもしろいです。
この方も、何事に対しても常に深く考えている人なんだろうなということが、捉えた表情からよく伝わってきました。
- 2013/12/25(水) 15:02:36 |
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- いろもりカラス #X15q836A
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コメントありがとうございます。
「右脳」「左脳」の分業論の正否はともかくとして、知識を文系と理系に分断したり、芸術と政治・科学を対立させたりするのは正しくないと私は思っています。
話が身の丈に合わなくなりますが、レオナルド・ダ・ヴィンチの在り方が一つの理想なのかなとも思います。
- 2013/12/26(木) 08:28:29 |
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- soujyu2 #-
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