衰えたりとはいえTVの威力は絶大なものがあります。
昔,笑い話に、小学生が自分の未来の抱負を話すのに「僕は将来、新聞に載る有名人になりたいと思います。」
その人がそののち犯罪を犯して新聞に載った。
あるいは・・・サザエさんのカツオ君なら・・・新聞をひいてその上に乗った・・・・。
しかし、現代ではそれはテレビに映るということになるのでしょうか。
さて、百万遍知恩寺の手作り市にNHK京都局の若いカメラマンと音声さんが取材に来ていました。
それ以前、岡崎の平安楽市で、このブログでもずっと以前に紹介させてもらった靴職人で、ボールペンを革で包みこんだ素敵な作品を作っている職人さん、三上さんが取材を受けていました。その際に三上さんが気を利かせて、私にも取材を受けるチャンスを作ってくれました。

で、少しだけ顔見知りになったわけなんですが、手作り市の取材で番組を作ろうということで知恩寺に来ているところを話しかけて写真撮影に応じていただきました。

今日の撮影取材を終えようという直前にお話をしたので、貴重なチャンスでした。
この日の早朝ずいぶん激しく雨が降って出店者たちはずぶ濡れだったわけですが、このお二人もそのずぶぬれを体験したわけです。
取材者として当然といえば当然なのかもしれませんが、すっかり準備が完了した時に現れるのではなくて、激烈な場所取りの時間から取材した点も、出店者とともに雨にぬれた取材姿勢も大切なことだと思いました。

テレビ取材のあり方、報道のあり方については大いに不満を抱いている私ですが、現役で職場にいた頃から「前線」の取材記者たちの苦労や悩みを幾分は知っていましたから、無論この人たちを責めるなんてことはしません。
肖像権、人格権を侵さないこと、その一方で取材の自由や必要性を明確にすることなどは、趣味ではあっても(いえ趣味であるからこそ)人にカメラを向ける私にとっても重要でセンシブルな問題です。

そういうことについてひとしきり話をすることができました。やはり真剣に考えておられました。

私が撮影をお願いして「ブログ掲載と、うまく撮れたら次の個展で使いたいけれど、どうでしょう?」とたずねると「ブログ掲載はOKです。ただ個展になると・・・。でもブログが良くて個展がだめだという理由はどうなのかなあ、曖昧だなあ。もし断るとしたらその根拠はやはり肖像権?・・・・断れるのかなあ・。」
局に戻って研究してくれるそうです。
どうか個展での使用もOKにしてくださいね。今回いい写真が撮れたんですから。


テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/11/24(日) 00:02:46|
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