この方の個展を紹介する文章があります。
「宮里絵美さんは京都府陶工技術専門校を卒業後、森里陶楽に師事し、2012年京都花園にて開窯独立されました。作風は研ぎ澄まされたロクロの技術と、ピンセットによる細かい装飾を得意とし、作品に高級感があり、まるでアンティークのような趣もあります。生活の中でほんの少しの贅沢を感じることのできるものを心掛け、作陶されています。是非この機会にご覧ください。」

少し前に東寺の「弘法さん」で初めてお目にかかりました。
夫君も作陶をされています。 師匠の育成が着実で質実なものであったためだろうと思うのですが、お二人とも職人の仕事として極めて誠実で妥協の無い姿勢を持たれています。
そのことで共感した私はこの方の個展のDMをいただいて「ぜひ行こう」と決めていました。
先の紹介文にあったように「まるでアンティーク」のようにさえ見える作品は、私にはシルクロードをイメージさせるものでした。

ご自身としては「個展は初めて」だそうで、夫君の助言や協力を得ながらの展示一日目です。

私は自分の率直な意見・感想をぶつけることで学ばせてもらうことにしていますので、特にこうした謙虚で真摯な方たちが相手ですと・・・素人がなにを言うのだ・・・というようなことでも、つい口にしてしまいます。

こうした作品には使うことで得られる満足感もあれば所有することで得られる満足感もあります。
この方の作品はどちらかといえば後者のような気がしました。そこでつい高い要求をしてしまいました。が、私はこの方の作品はそういう要求に対してより高度に実現したものに、必ずなると思いました。

すでに一味もふた味も違う作品になっています。所有する人を選ぶような力のある作品になるのではないかと思います。

展示の仕方についてポロリと口にしたことについても、「今スグにやりたい」と今日の閉館を待てないようでした。
良い師匠についていたのだなあと思いました。
私のように人の言葉から学ぶ力の弱いものが達成できることはたかが知れているように思います。それに比して・・・。

今回はたまたま夫君とはお会いできませんでしたが、私はまたよい作家さんと出会えたなあと思いました。
これからもいろいろと教えていただけるでしょうし、刺激を得られると思うと楽しみです。そして何よりよい作品を見せていただけるでしょう。
今後ともよろしく。
- 2013/10/25(金) 00:00:27|
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レンズを向けられて戸惑っておいでだということはよく分かりましたが、それだけになんとか撮りたいという思いが高まりました。
当日は失礼をも顧みず色々なことを申し上げてしまいましたがご容赦ください。
これからの作品に大いに期待しています。
またお目にかかれますように。
個展は来春1月7日(火)から21日(日)京都の寺町丸太町にある「ギャラリー知」にて行います。もしよければおいで下さい。
- 2013/10/26(土) 18:19:02 |
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