空間を演出する。
これはなかなか魅力的な創作分野だと思います。
単にモノを作るのではなくて、その物と周囲の関係を創造・構築していくのは私にとっても興味深い分野です。
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大学の夏休みの後半期です。
あちらこちらで学生、院生の個展やグループ展が見られます。
私は期待を込めて、また彼らの新しい創作に刺激されようと出かけます。
この方は「インスタレーション」に取り組んでいます。
入り口に「照明が消えていますが展示中です。お入りください。」というようなことが書いてありました。
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塩化ビニールなどで樹木のようなものを作り、天井から二つの照明が鈍く光ります。
その照明はセンサーの働きで人の動きを感知して光りますので、作品の下を歩きますと様々な空間の表情を楽しめます。
四方の壁にも影や光が浮かび上がって水の底のような幻想的なムードを生んでいます。
写真で作品の下に立っているのが作者です。
この演出は「そこまでは、考えていませんでした。」と、私との会話の中で「ちょっとやってみましょう。」の結果です。
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この作品の大きさは、このギャラリーの空間に合わせたものです。ですから大学の教室やロビーなどではこの作品を展示できません。
つまりこの展示期間=一週間の命の作品なのです。
搬入、搬出も難しそうですね。
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こうして個展をしてみて色々な人の話を聞けることがうれしいと目を輝かせていました。


冷たいお茶を勧めていただいて、しばし歓談。
DMでは一抱えくらいかなと思われる、やはり塩化ビニールを素材としたオブジェが掲載されていましたので、そうしたものがいくつか並べられているのかと想像してきたのですが、意外や意外でした。

天井の照明はセンサーで点くのですが、またタイマーで消えてしまいます。そこで近くまで走って行って点灯しては、こうして撮っているわけです。
一灯しか点いていません。

二灯です。奥の明かりがついたから画面が明るくなったのではありません。
大した問題ではありませんが。

ちょっと、一緒に撮っているという気分を味わいました。とても楽しかったです。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/09/14(土) 00:04:37|
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