ある漆器作家の個展を訪ねた時に偶然お会いした方です。
「会った」ということもできないくらいの短時間でした。その漆器作家さんがある大学の先生をされていて、そこに来られた学生さんです。先生に「私のグループ展と二人展のDMです。」と渡される時に、それまでその漆器作者と話し込んでいたのをいいことに(?)、「ついでに私にもいただけませんか?!」とお願いしました。
二人展の相方が漆器の方ですから、その先生も事情をよくご存じのようでした。
で、そのDMを見て「これは見に行かなくては・・。」と思ったのです。
グループ展(「清々展」・・・日本画専攻の方たちのグループ展です。)を訪ねるとその方の作品がありました。意外にも・・・というのも二人展の方では一見抽象のような絵がDMで紹介されていたからです。・・・人物を描いておられました。そして、その人物がなかなかいいのです。
この会場にも人物の絵がありました。
人物は同じ大学の学生をモデルにして書かれたとのことでしたが、どことなく異国の人の雰囲気がします。
前方、やや上を遠く見つめる視線や、顎にあてた指先に内面的な思いが感じられます。
小さな町屋の2階が会場でした。階下は骨董店です。ここがギャラリーになっていたことを知りませんでした。
ご覧のようなガラス窓があって採光の良いギャラリーです。
(⇔)

小柄な可愛い方ですが、

ふと、とてもしっかりした人柄を示す表情を見せてくれます。

私自身がこうして「人を撮る」ことを意識していますので、人を描く人、人を撮る人にお目にかかると、つい話し込んでしまいます。
・・・・残念ながら、人を撮って作品を発表される方がとても少ないのが現状ですし、また、たまに作品を見て話しかけても絵を描く人ほどに「人を対象としている」ことに意識的でないことが多いです。
人を撮る動機と人を描く動機もかなり違っているような気がします。
(⇔)

ほとんどすれ違っただけ、という最初の「出会い」でしたが、その時に受けた印象通りの方でした。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/09/12(木) 00:01:15|
- 絵画
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