う~ン、雑貨といえば雑貨なんですが。

この方はコンクリートで家の形をした「ペーパーウェート」を作っておられます。
定年後に洋風庭園の「造園」を手がけるようになり、その中で庭に置くオブジェを提案してきたことから次第にこれを生み出してきたのだそうです。

家の形の各面の作りと、面と面との接合部の精度の高さが命だと思いました。その各面にできる光と影の美しさが見事なんです。
コンクリートは以前から使い慣れたものなんだそうですが、これらの作品の「型」は、複数回利用するのではなくて一度一度壊されてしまうのだそうです。手間を惜しんでいないんですね。そうしないと先ほど触れた面と面の接合部の潔いほどの乱れの無い、線を作ることができないのだそうです。

かつては有名な企業で大量生産に関わって来られて、受け取ってくれた消費者の声が届かないし、手ごたえがなかった。それが今は直接に要望にこたえられるし、自分の仕事が直接お客さんの反応として返ってくるという楽しさを感じているといいます。
物作りにおいて何故何をどのように作り、だれに売るかを自己決定できることはとても大切なことです。
(資本主義的企業ではそれができませんものね。そこにいわゆる労働疎外が起こるというわけで、このことは働く者の労働観や自己肯定観を形成するうえで極めて重要なことだと思います。)

コンクリートの家の形をした時計がありました。またコンクリート造りの傘立ても。
「まあとにかくモノを作るということが元来好きなので・・・。」

写真の中で、向こうに二人の方が写っていますね。
今回、この方の「石」と、中ほどの方の「木」、そして一番奥の三上さんの「革」という三つの素材にこだわっての出店だそうです。 こうなると「手作り市」もステージが上がって行くように思います。
別のところでは、モノクロの写真と、手書きのモノトーン「黒」の絵を並べてお二人の方が出店しています。
なんだか手作り市が一段と面白くなりそうですね。

定年後の人生をいろいろ構想する人がいますし、実際色々な活動を見ます。
中でうらやましいのはこの方のように半分の年齢の人たちとこんなに素敵な笑顔でともに物作りを語り合えるということです。
三人の作品をセットにして「受験生を励ますグッズ」にしたらどうだろうなどと新しい企画が飛び出してきました。
俗に言う「第二の人生」ですが、「生き生きワクワク」ですね。
団塊世代はまだまだ熱いぞ!というところです。
9月1日は防災の日でした。
阪神淡路大震災、関東東北大震災と津波(・原発事故)・・・それ以外にも新潟でも北海道でも「教訓としなければいけない」自然災害がありました。
そこで「教訓、教訓」と繰り返されます。
(関東大震災にかかわる教訓として日本人の傲慢な民族意識は多数の在日朝鮮人の虐殺に繋がって、それを少しも反省しないことや、警察・軍隊が無法に労働運動家や社会主義者を虐殺したこと。国家権力は国民に牙をむくということ。
今回はこういう点には触れません。)
私が不思議だなあと思うことがあります。日本の国民は「絆」などと言って被災地を思いやったり支援することはします。「ガンバロウ日本」などといささかずれた掛け声をかけたりもします。
多くの献身的な救援・支援もあります。
でも震災の教訓は国民の防災意識を高めるという程度に落ち着いて、国民意識は根本的には実は何も変わろうとしていないような気がします。
東南海地震が近いことなどが話題になります。地震の時の津波が心配されます。避難所などが設けられます。
ですが、・・・。
この夏各地でたくさんの花火大会がありました。場所によっては何十万という人が集まります。
花火大会が終わったあとで帰宅が大変だったなどということが話題になります。
その時に「この瞬間に地震が来たら・・。」と想像しないのでしょうか。
主催者は、その時集まってきた人々の安全をどうして確保するのでしょう。集まった人の中には小さな子供を連れている人もたくさんいます。親たちは子供の安全をどう守るのでしょう。
高校野球を楽しんだ人も大勢います。 あの甲子園球場で5万6万の観客は安全に避難できるでしょうか。
学校関係者は、安心して応援に生徒をかりだしているのでしょうか。他校もやっている、行政が止めない、基準がない、・・・。 ことが起こった時のいつものいいわけです。
主催者、学校の責任は・・・問われるべきだと思いますが・・・問われないでしょう。裁判所も国民も、いつものいいわけで済ませているからです。
県の代表になった学校が「本校生徒を多数あの場に応援に行かせることは安全確保の点から困難だと判断されるので応援団の派遣は見送る」という勇気のある決断をする学校はないのでしょうか。
まあ何とかなる、この時ばかりは起こらないだろう。おこらないと「信じよう」
オリンピックを東京に招くのだそうです。
( タンクの水漏れさえ防止できない技術水準の国がです。原発事故が「事故防止できる安全基準」に基づいて安全だと判断されれば原発再稼働を認めるという自治体・住民。
判断する国の機関を信用できる根拠がどこにありますか? 今までどれだけいい加減で無責任かということを我々の目の前で明らかにしてきた原子力行政に携わる公的機関。東京電力。無論それ以外の電力会社も。
原発事故が、福島でおこっているのです。終息する自信がありますか。「大丈夫です。」と東京都知事さんはIOC委員を説得しているのでしょう。説得する方も説得される方も無責任です。 )
地震が起きた時・・・日本では毎年地震が起こるのです・・・、原発事故があった時に、何10万の規模で世界から東京に集まった人々をどう避難させるのでしょう。
避難所は確保できますか。原発事故があれば外国人選手たちは一斉に帰国するでしょう。輸送能力はありますか。そのときに原発立地県の人々を避難・輸送する能力は。
ではこれから日本では、地震を恐れて花火大会も甲子園野球も我慢するのか。もしそうだとしてそれは永久にということになるのではないか。
そうだと思います。
花火大会は何10万発も打ち上げる大規模花火大会でないといけませんか? 10万人を超える人数が1か所に集まらないと花火を楽しめませんか。
高校野球の全国大会は甲子園球場でないといけませんか?
甲子園は高校球児のあこがれだからなどと、甘いことを言っていて震災の教訓を生かしたなどといえるのでしょうか。いくつかの球場に分散したらよいのです。そうすべきです。そうしてせめて大人数が地震に遭遇する確率を減らすべきだと思います。
「震災の教訓」を伝えれば高校生はきっと理解します。理解しない人は誰かを考える時です。
東京への人口集中も少しも解消されません。
経済力の大半を東海道ベルト地帯に集めたままであることも変わりません。
東南海地震がおこった時に集中的に被害をこうむるのはどの地域ですか。心配されているのは都市直下型地震ではないですか。
予想され、心配される大規模地震が起こった時に日本の力だけではどうしようもない問題がおこってきます。避難場所の確保一つをとってもそうでしょう。他府県と協定を結んだ?! その程度の被害であればまだ幸いです。
「米軍艦船がいち早く救援に駆け付けた」と喜んでいていいのでしょうか。遠い太平洋の向こうからの支援に期待するのもいいですが、なにより玄界灘を挟むだけの韓国や中国との関係改善が、震災の教訓から言って急務じゃないでしょうか。
中国封じ込めだとか韓国人は嫌いだとか言っている場合でしょうか。 中国、韓国との間にも災害救援避難協定を結ぶべきだと私は思います。
戦車を増やしたって、対潜哨戒機を増やしたって、災害対策には何の役割も果たしません。
それよりも災害時に活躍する重機開発に本腰をいれるべきでしょう。
地すべり危険個所の改修防災強化。危険な橋の架け替え。トンネルの崩落防止。やることは無数にあります。国の予算配分を決定的に変えるべきだと思います。
震災の教訓は掛け声と心構えで終わってはいないのか。私は疑問に思っています。(そもそもその「教訓」の中身が問題だと思うのですが。)
なぜ日本国民は動かないのでしょう。教訓は生かされているでしょうか。
教訓を生かすうえで障害となっているものはなんなのでしょうか。
また想定外だった・・というのでしょうか。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/09/05(木) 00:03:26|
- 雑貨・カード
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| コメント:4
お早うございます、
今日も素敵な笑顔に嬉しいスタートの一日の始まりを感謝、有り難う御座います、
soujyuさんの考えと同じくです、隣国との外交、お祭り騒ぎの催事、原子炉、災害への備え、
老朽化したインフラの整備、等々、 あまりにも手抜かりで幼稚的な思考の国の都の諸々の
トツプの座の方々、選んだ私達 病んでいるとしか思えない世の中 何からと考え込まないで
改善しなければと思います、何時も後手後手では 若い世代の手本になれるようにと、
コマーシャルではなく 何時?、今でしょ。
- 2013/09/05(木) 10:18:27 |
- URL |
- umi925 #uBX3JtyA
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一日を明るい気持ちで始めていただけましたでしょうか。
お役にたてれば幸いです。
モノづくりを楽しむ方々の素敵な笑顔は「ワクワク」の気持ちいっぱいです~、見ている側もなんだか気持が愉快になります。
色々な出会いを大切にしたいと思います。
- 2013/09/05(木) 19:39:33 |
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- soujyu2 #-
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コメントいただきありがとうございます。
好意的な評価をいただきありがとうございます。心が惹かれるままにシャッターを切っています。
これだけの人に次から次へと心惹かれるということは「浮気性」ということなんでしょうか(笑)
- 2013/09/06(金) 17:22:24 |
- URL |
- soujyu2 #-
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