先の選挙で「安定」を前面に出した政党がありました。
日本の学生に「留学の意思」を問うと肯定的な返事をする学生は半数に満たないのだそうです。その数が少ないというべきかどうかには議論の余地があると思いますが、学生(若者)にも「安定」志向はあるのかもしれません。リスクを抱えて不安定な挑戦の道を行くより、とにかく「生活できる」安定がほしい、という気分が広がっているかもしれません。・・今、青年が置かれている状況を見れば、そういう心理もあながち無理からぬところがあるとは思います。
が、そうした傾向を見て、青年=革新的、挑戦的といイメージを抱く人々からすれば物足りないとは感じると思います。
また世界の国々の青年の動向と比べる視点からすれば、ということも議論にはなるでしょう。
国民的「ガラパゴス化」に陥らないためには、・・・TPPなどをむやみに推し進める前に、・・・青年を世界に押し出す支援をした方がいいと私は思います。 (そうすれば第2の開国などと言って、無防備に国を開放しているような国は珍しいということに無気付くことでしょう。)
青年が世界と交流するということが21世紀にはぜひとも必要だと思います。それも「観光」ではなくて「生活」のレベルで。
と、まあそういうことはまた別にして、・・。
現実的には団塊世代が青年期だった時には考えられないくらい、今時の若者は・・・その動機はともかくとして・・・海外に出かけています。
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ローマで遺跡を背景に結婚式のときの服のままで式後の写真を撮っているカップルにも出会いました。そういうことに対して私などは眉をしかめる派ですが、私などの好き嫌いを押しのけて、日本から世界中から青年たちは海外に押し出していくと思います。
この若者もまた、不安を抱えつつも、この地で修業をしようと決意しています。
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こうした青年と話していて感じることは、海外に出て学んだり働くことを決意するときに、案外浮かれていないということです。いや、ワクワク感は持っていても一面考え方は現実的で堅実だということです。

低成長時代を生きてきて「夢」だけでは生きていけないと感じてきたからでしょうか。

それにしても海外で日本の青年に出会ってこうしてお話ができると、何かうれしいような気持になります。

これから、海外で活躍するというイメージはどんどん変わって行くと思います。
かつてあった「雄飛」などという言葉とは違って、もっと日常的なものになるのでしょう。
そうなれば漱石がロンドンで感じた憂鬱などを経験する人は少なくなるのかもしれませんね。
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それにしても世界の人々が、どこにも自由に出かけて仕事をしたり交流をしたり観光をしたりするためには、平和の実現と差別・貧困の克服が必要ですね。
日本人は憲法の平和条項のお陰で、世界の国から恨まれず、空港での審査は簡単に終わります。
もしアメリカに追随して海外に派兵をし、軍が誰かを殺してしまえば、こうはいきません。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/08/16(金) 00:02:42|
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ソアラさんの体調が悪いとのこと。この暑さで体力も消耗しているでしょうし、心配ですね。どうぞ、看病に心を傾けていただきますように。
な~さんの渡英についても色々と心にかかることがおありだと思います。
くれぐれも、ご無理をされませんように。
そして炎暑の折ですので、なおのことご自愛ください。
- 2013/08/16(金) 23:16:27 |
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- soujyu2 #-
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