ベネツィアといえば「ゴンドラ」
このゴンドラを漕ぐ粋な男たちを「ゴンドリエーレ」というらしい。
いずれもストライプの服を着て、確かに男前ぞろい。日本風にいえば「いなせな男たち」というところか。
私たちの乗ったゴンドラのゴンドリエーレはこの人。

逆光で顔が全く分かりませんね。失礼。
(⇔)

イタリアでは・・・に限りませんが・・・人に出会ったら大きな声で陽気に挨拶をすることが大事だと言われます。イタリアでは挨拶≒礼というより声を掛けるという方がいいのかも。
「ボンジョールノー」 すると必ず「ボンジョルノー」と返ってきます。
リストランテでもスーペルメルカートでも。博物館や美術館の入り口、さらには入国審査所や手荷物検査所でも。 ボンジョルノー、ハロー。

もっとも、私はそれでちょっと失敗したことが、・・・。
ドイツ・フランクフルトの入国審査所で「グーテン アーベント」と若い女性審査官に声をかけたのです。少し時間が遅かったのでカッコつけたのです。
するとその検査官がドイツ語で「〇×□△・・・」と私に厳しく質問するのです。
私はドイツ語は元より英語も日本語さえも怪しいのですから、「???」と首をかしげ、結局は英語で「あなたの言っていることが分かりません。」というしかなかったのです。
すると、件の審査官は、「じゃあ、さっさと行きなさい!!」、シッシッとばかりに私を追い払ったのです。

周囲で見ていた同行者たちは、突然足止めを食らって何やら詰問されている私を遠目に見て、何事やらんと心配していたのですが、・・・。
あとでつらつら思うに、どうやら彼女は、私がドイツ語を話せると思って「これまで何度かドイツにいらしたのですか?」というようなことを言ったらしいのです。それで私がちんぷんかんぷんの奇天烈英語で返答するものだから、手を変え品を変えて話しかけてくれたのではないかと思うのです。
日本の審査官は優しい表情ですし、イタリアでは「ボンジョルノー」には笑顔で応えてくれて、スムースにパスポートを返してくれたのです。
しかし、ドイツの審査官は男女年齢を問わず厳しい顔つきですので、・・その点中国も同じですね・・・こちらも初めから緊張してしまいます。
「あなたはいかにもドイツ語を話せるように見えるから・・。」なんて同好の人たちにからかわれましたが、
人は見かけで判断しちゃいけません。お互いに。

話がそれました。閑話休題。
ゴンドリエーレはカメラを向けると、胸を反らせてポーズをしてくれます。

水路は入り組んでいますし、交差しています。 そこで交差点に来るとその手前で、独特の大きな声を出します。つまりは「警笛」です。
そして前、後ろのゴンドラのコンドリエーレと情報交換をし、世間話をするのです。
もしどこかの建物の窓に知った顔を見つければ、しばしゴンドラを止めて話しが弾みます。
定時、定刻にいかなくちゃならないわけじゃなし。俺の気分次第さ、といった感じです。
ゴンドラの船体はとても美しい造形です。船体が左右対称でないというのも、櫂が片方にしかないのだから、当然といえば当然でしたが、聞くまで見るまでは思いもよりませんでした。

この誇らしい決めポーズ。
ずいぶん「もてる」らしいんです。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/08/09(金) 00:07:42|
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