外国に出かけると日本では感じないことを色々体験するものです。
そうして日本でのことが相対化されて、よりよく日本と世界を認識できるように思います。
早朝、ヴェネツィア、サンマルコ広場を海岸に向かって歩いていると、いく人もの人がカメラをもって撮影していました。
高校生か大学生だろうかと思われる若い男性は、三脚にカメラを据えてずっと海の方を見ています。彼はリンゴをかじりながら、その場所を離れません。おそらくはドゥカーレ宮殿の向こうに日が昇ってくるのを待ち構えているのではないかと思います。そう思って英語もどきで話しかけてみましたが、どうもうまく通じません。
残念ながら「邪魔して悪かった。」と言ってそこを離れることにしました。彼のカメラが向けられている方向が私の行きたい方向だったので、無粋な人物が写りこんでは申し訳ないと思い、少し急いで建物の陰に入りました。
しかし、様々な対象を求めて、あちらからもこちらからもカメラが向けられていますから、だれにも迷惑をかけないというのは少し無理なようです。
そんな中、・・・若い一人の女性が首から一眼レフカメラをぶら下げて佇んでいました。
(画面奥に見える教会が、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会だろうと思います。)
(⇔)

私が、風景撮りをしているのを見ていたようで、海岸の石段を降りてゴンドラを入れた写真を狙っているところへ、「あなたはアートを意識した写真を撮っているように見える・・・」と・・・多分そんな意味じゃないかと思うのですが、怪しいものです。・・・声をかけてきました。
それを受けて会話ができるようならばいいのですが、二言三言やり取りをして「お互いいい写真をとりましょう。」と別れました。

しばらく自分の写真に専念したのですが、その女性も熱心に良いアングロを求めてあちこちを歩きますから、どうしても私の視界に入ってきます。
そこで、「あなたを撮ってよいか?」といつものパタンです。 快くOKの返事がもらえて・・。
(⇔)

先ほどは、私が係留されているゴンドラを下から見上げるように撮っているところに彼女が声をかけてきたのですが、この若いカメラウーマンもずいぶん色々と工夫をしています。
(⇔)

彼女のように一眼レフカメラを持っている人を数多く見かけました。
中にはかなりこだわった小型のカメラで撮影をしている人も見かけました。おそらくフィルムカメラだと思います。
そんなときに、私はふと不思議な感覚に襲われました。
(⇔)

テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/08/06(火) 00:05:22|
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