山鉾巡航の日は、幸い、うっすらと雲はかかりましたがまずまずの天候でした。

私は、寺町のギャラリー巡りをするつもりで自転車を走らせてきたのですが、巡行はまだ、最後の角を曲がるところでした。
東京や瀋陽にいる若い友人たちに祇園祭の様子を伝えるつもりで少しばかり写真を撮りました。
浴衣の女性には「背中を入れさせてください。」とお願いしました。とてもきれいな方で、こちらを向いていただいて撮らせてもらえばよかったなあ、と・・・思った時は後の祭り。
スタッフとしての役目を果たし終えたばかりのようでした。
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歩道には露店が並んでいましたが、焼き鳥のいいにおいが鼻をくすぐりました。
見るとこんな青年が熱い火の前で、鳥串を焼いていました。
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私には珍しく食べて見る気になって、「お兄さん、一本くれるかなぁ。」
(⇔)

「暑い時に火の前の仕事は大変だねぇ。」
「そうですね。とても暑いですよ。冬が中心の生活ですから、こういう暑さは余計に応えます。」
「え?! 冬が『本職』なの?(ちょっとおかしな日本語ですね)」
「そうなんです。実はスノーボーダーをしていまして・・。」
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写真を撮らせてとお願いすると、スノーボードをして撮られたことはあるんですが、というお話。
スノーボードでジャンプをする瞬間などを撮影されたことが幾度もあるらしい。
カナダで、10年ほどもシーズンごとに滑っていたのだそうな。 半年カナダ、半年日本の生活。
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今は、ボーダーとしての活動ではなくて、スノーボードのジャンプ台作りに関わっているという。
(⇔)

30過ぎてこれからどうして行こうかと色々思うんですよ。
たまたまではあるけれど、31歳の帯の図案職人、30歳になったから自分の歌をもって全国を自転車で自主キャンペーン、そうしてボーダーから次の人生を模索する30代。彼は「チョモランマ(側から)に途中まで登ったけれど、エベレスト登頂もしたいし。」という。

「露天商の若者」・・・・・・・一歩踏み入れば、色々な人生に出会う。
手作り市でもそうだった。

外国からのお客さんに、英語でやり取りをしている。 10年もカナダに通っていたんだから当たり前だ,と言えるかもしれない。が、そういう生活を選択して実行してきたからこそのこと。
チョモランマに登ろうと思えば危険情報を細やかに収集しなくてはならない。そこでも求められるのは言葉の力。
私の世界は狭い。
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テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/07/30(火) 00:01:15|
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昨今、若者は選挙にもいかず
何も考えず好き勝手しているなどど言われますが
みんなそれぞれにいろんな事をで模索しているのですね。
手探りの先に、希望があることを祈りたくなります。
後姿の綺麗な女性。
言葉と違う語りに惚れます。
- 2013/07/30(火) 00:22:01 |
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- おぼろ #gikTJtd6
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「姿」が美しいとうのはなかなか難しく得難いですね。
姿、しぐさが美しいという言葉さえもが失われつつあるように感じる昨今です。
- 2013/07/31(水) 09:40:56 |
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- soujyu2 #-
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