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素敵な人たちと

素敵な人たちと一緒に素敵な写真を撮ります。 なお写真のコピーはご遠慮ください。

素敵な人たちと  もう一つの? 祇園祭

 おそらく地方の城下町辺りでは、祭りなどの色々な機会に、同様のことが行われているのでしょう。

 祇園祭の楽しみの一つは、富裕な呉服商などの「お宝」を自宅に陳列して見せてもらえるということです。
 大きなお店のご主人たちは若いころから良いものを見たり触れたりして、庭造り、家具調度、絵画や焼き物、骨董、音曲や芝居、料理などなどに至るまで自身も楽しみパトロンともなってきました。
 
 そして有名無名の作家の名品を収集しています。
 中には贋作もありますが、しかし、こういうものを個人が収蔵しているんだなあと驚嘆するような逸品も、あちこちの家に飾られます。

 ここは四条西洞院下がるにある呉服商の横山商店さん。
(⇔)
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帯地を屏風仕立てにしたものや、江戸末期の画家による墨絵の屏風などが飾られています。
 ご主人は祇園祭の三日間、朝から晩まで、興味を持って覗いていく人たちに懇切に説明をされています。

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 元来は和服を商っておられるので、写真には写っていませんが、とても魅力的な着物が展示されています。
 私は薄紫の地に裾模様の入った着物が好きでした。

(⇔)
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 他のお店では展示こそしてあっても、どうぞご勝手見ご覧くださいという態で、特に何の説明もないのでその価値が私のような無教養なものにはさっぱり分からないということが少なくありません。
 でもこの方は、個人蔵の価値ある工芸美術作品をともに鑑賞しましょう、楽しんでくださいという姿勢で話されています。

 こうした作品を適切に保存されるのも、こうして展示のために蔵から出し、また収蔵するのも一苦労だろうと思います。
 「前の日から全身汗まみれですわ。」
(⇔)
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 こうして大店が、それぞれの自慢の収蔵品を展示するのは成程、その一面では金持ちの自慢、ひけらかしです。
 そういう、嫌味ないけすかない面がなくはないと思います。お互いに、「どうや、大したもんやろ。」てなもんです。庶民のため息や、ライバルの悔しそうな顔を見て、喜ぶような面を持ってもいるでしょう。
 
(⇔)
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 しかし、財力があって価値ある絵画などを購入できるということは、画家たちを育てるということでもあるし、文化、芸術を国家に任せずに発展させるということでもあります。
 審美眼があり、財力もある人たちが、こういう文化的な宝を維持してきているわけですね。
 それを死蔵・秘匿しないで、公開するというのはよい文化だと私は思います。
 
 阿修羅像の模刻があります。像を前にして模刻したものだそうです。それを許される様な彫刻家がいて、それが許される時代があったんですね。作品は巡り巡って、何らかの縁によってこの方の眼前に来たわけです。これはどうしても自分が手に入れて、大切に保存しなければいけないという使命感が湧いたとのことです。

(⇔)
DSCF1782 - コピー
 
 「こうしてこういう文化財を私が管理保存できるのも長くないかもしれない。」と仰って、こうした名品の行く末までもとても真剣に考えておられました。
 
 かつてゴッホの「ひまわり」を、日本のDとい会社の社長が破格の値段で競り落としたことが世界を驚かせたことがありました。
 絵を投機対象としてしか見ない金持ちがいるそうですし、銀行や保険会社が絵を買うのも税金対策や投機だと聞くことがあります。

 こうした美術品や工芸品の展示も祇園祭の大切な構成要素です。これを楽しみに京都に来られる方も少なくないようです。
 こうした方を篤志家と言って表現が適切かどうか分かりませんが、祇園祭の文化的な厚い基盤をこれからも大切に守っていただきたいと念願します。
(⇔)
DSCF1787 - コピー

テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真

  1. 2013/07/24(水) 00:03:42|
  2. 人物
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Author:soujyu2
 人はいろいろな場所で様々な思いを抱いて頑張っています。そんな人々の素敵な表情を追いかけてみようと思います。
 「素敵な人たちと」の出会いが私をワクワクさせます。

People hold various thoughts and are doing their best at various places.
I think that I will pursue such people's great expression.
Encounter of "nice people"
excites me.


 大変恐縮ですが、無理をお願いして撮らせていただいている写真です。ご本人のためにも無断でのコピー、転載は固くお断りします。

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