31歳の若者です。
この業界では最年少ではないかといいます。そして、「次に若い人は一回りくらい上になるかなあ。」

帯地の図案を描いておられます。
口に筆をくわえているのは、水を含ませた筆をぼかしに使うためなんだそうです。

この仕事もなくなるんじゃないかという不安もあるんです。新しい図案を描く需要がなくなるかもしれません。
「自分の場合は親がこの仕事をしていましたから、やる気になったんですけど、弟子をとったり、弟子入りするというのは、もう難しいかもしれませんね。」
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この作品は展示会に発表する為のモノなんだそうで、そこで問屋さんなどに図案が認められると、仕事になるんだそうです。
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同世代に同じ仕事をしている人がいないということは切磋琢磨していくことが難しいとい言うことですし、悩みを話し合い支え合うことも難しいということです。
師匠の父親には言えない悩みもあるでしょうから。
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「仕事の将来には不安はありますけど、仕事自身は楽しいですよ。」
大儲けしたり、贅沢したりしたいのではなくて、じっくりいい仕事に打ち込める環境がほしいといいます。
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富士山を世界遺産に登録させるためにどれほどの費用と人力を要したのでしょうか。
オリンピックを東京に・・ということにどれだけのお金を使っているんでしょうか。
足元の伝統技術の育成のためにも、是非とも予算を回してほしいものと思います。
「遺産」「遺物」を陳列しても伝統は守れません。若者を育てて、今にふさわしい技術にしていってこそです。
・・・・・・・・・・・・・・・ ちなみに、私は東京にオリンピックを誘致することには反対です。
日本経済全体が元気になれば東北の震災復興も、福島の再建もできるなんて言うようなまやかしはやめるべきです。復興予算を別の事業に平気でに流用するような行政の体質でそんな迂遠なやり方で東北の復旧、復興はできないと思います。
日本経済の一極集中が問題になっている日本でなにゆえ東京でオリンピックなんでしょう。
オリンピック景気でも作りだしたいんでしょうが、大企業が潤って、中小企業に儲けが滴って、そしてやがて労働者もおこぼれを頂戴できるなんて、発想をすること自体、奴隷主の発想です。
オリンピックによる景気刺激などという策は途上国に譲ればいいと私は思います。
また、意図的に過小評価されている福島の原発事故の放射線被害を、東京に世界のアスリートが集まったという大騒ぎで煙に巻くような姑息なことをしている場合ではないとも思います。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/07/27(土) 00:03:36|
- 伝統工芸
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