北塔公園を出ると再び公園に回ります。そこには松林がありその松の樹間で楽器演奏の準備をしている方がいます。
カメラを見せて「撮ってもいいか」と尋ねると快く・・だと思いますが・・・OKしてくれました。
楊琴を組み立てるとまずはこちらから演奏を始めました。笛の方はリードのようなものを調整されています。

笛のほうの方が演奏をリードされているようなんですが、こちらの楊琴を演奏される方は終始表情を変えずに演奏の集中されていました。

実は私は撮影の初めのころはフジのx20で撮っていたのです。
しかし、この笛の方の演奏を聴き、その集中力と表現のダイナミックなことに刺激されて、ほとんどそのカメラを抛り出すようにして、α900に持ち替えました。
それでなくてはとてもこの演奏の迫力にこたえられないと感じたのです。

果たして私のつたない写真でその雰囲気が伝わるものかどうか、実に心もとないのですが。
笛の方は楊琴の方に向かってその音を引き出すように、時に食い入るように体を前傾し、時に大きくのけぞって体全体で音楽を作り出すのです。
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周囲のギャラリーが集まってきましたが、私もほとんど日本にいるときと同じように二人の呼吸に同調して食い込んでいきます。
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すると・・かどうか定かではありませんが・・・ますます劇的な演奏となり笛の方の顔は紅潮していきます。
私は・・中国に行ったら鞄は肌見離すな!・・・などと観光ガイドにさえ書いてあったことを忘れて、x20を放り投げたまま、リュックはチャックをあけっぱなして放ったまま撮影していました。
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とても興奮した時間でした。
ふと我に返ってカメラを拾い、リュックを担いだときに・ふとよぎった思いに気付いて恥ずかしさを感じました。
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カメラを持った私もその音楽の中に参加させていただいたような気持になりました。
この方たちはどうやら単なる趣味の領域を超えているように思えました。稽古への集中力といい、おた外への意志の伝え方といい、何よりその音楽の劇的なことといい。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/06/07(金) 00:01:27|
- 音楽
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低い目線の構図により、熱演の雰囲気が良く伝わります。
- 2013/06/07(金) 20:26:16 |
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- Hudson Terrace #ZeBYuJyY
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最近きちんと運動をしていないので姿勢を低くするのが苦痛です。座り込むと『どっこいしょ』と思わず口に出してしまいそうです。撮影には中腰や片膝つきの姿勢が必須ですから足腰の力を回復しないといけません。
- 2013/06/08(土) 16:09:53 |
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- soujyu2 #-
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