DMにどんな作品を使うか。
多くの人に自分の個展を印象付けて来場を促すためには、このDMは案外威力を発揮しているかもしれない。
まあ、そのためにずいぶんの費用を投じさせられてもいて、作家にとっては悩みの種でもあろうけれど。
この方のDMにはこの絵が取り上げられていた。
もう少し上の部分まで写し込まないとこの絵の魅力が伝わらない。 若い女性が顔を覆った手の指の間から眼差しをこちらに向けている。

この方は四国にお住まいだ。
今日はこうして京都で個展をしているが、近々東京の三越で他の作家に並んで出展するという。
(⇔)

作家は絵を描くばかりでなく、こうして展示を展開していかねばならない。
人に見てもらってこその作家活動だから、当然といえば当然なのだが、日本全国を視野に入れての活動もなかなかたいへんだ。

そのうちに海外も視野に入れることになろうし、人によって早くから海外での活動をされる方もいる。

墨で描かれたような色彩に、唇、指先などにまるで薄くにじんだ血のように桜色が加えられている。
桜の木の根元には死体が埋められている・・・かどうかは知らないが、しかし桜には一種独特の妖しさがある。それに通じるある種の情念がこの桜色から発せられている。

発せられているというより、滲み出ているといった方がいいかもしれない。
女性が感じるある種の痛みだろうか。 過敏な指先やひじなどに滲む桜色は、女性が感じている痛みにも見える。

ブログを見ていただいている方の中には、「もっと良く絵を見せろ」と言われる方もおられるかもしれませんが、この光の状態では、あちらを立てればこちらが立たずという状況なので、悪しからずご了承願いたい。
何しろ「素敵な人たちと」がテーマですので。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/05/24(金) 00:03:40|
- 絵画
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