今年、最初の「KYOTOGRAPHIE国際写真フェスティバル」と銘打った企画が市内で行われました。
主催者によれば、この企画を通じて「写真という表現手段の普及、写真が芸術作品であるという意識の浸透」を図りたいということです。
「国境を越えて将来を担う若手アーチストの紹介」も積極的にしていこうという趣旨も持っています。
そこでメインの12人の内外の写真家の展覧会場のほかにサテライトとして56人の作品をあちこちのギャラリーで紹介しています。
このかなりの規模になる企画はひと組の御夫婦から始まったのだそうですが、その方たちと親交のあるこの人もサテライトとして個展をされていました。

私はこうしたかなりの企画があるということは知っていましたがメインの写真家12人の展示のいくつかは有料らしかったので敬遠していて、このサテライトということを知りませんでした。
で、たまたまいつもの「寺ブラ」をするうちに、たどり着いたこのギャラリーでこの方の写真を目にしたのです。

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この方の写真は、最近の作品ではないそうです。
東京都庁などの高層ビルの展望フロアから外を眺める人たちを背後から撮っていました。
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そこに写る人物は熟年紳士あり、若いカップルあり、幼い少女ありと様々です。その背中がその方たちの色々な物語をうかがわせてくれますし、窓の外に見える大都会の街並みや空を、何を思って持ているのか、その視線の強さや弱ささえ持感じさせる写真でした。
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この方の生い立ちや経歴はなかなか波乱がありそうで、写真ばかりではなく「メインは音楽かなあ。」ということで、写真撮影のためにわざわざギターを弾いてくれました。
曲も自作するということでした。
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写真の個展をするくらいの人にカメラをもちだして・・しかも、使い慣れないコンパクトデジカメを・・・撮らせてくれというのは少々気が引けるのです。が、つい先日別の写真のグループ展で、「個の方を対象にしたい!」と思いながら、「持ち前の消極姿勢」が頭をもたげたたために、ついにいいだせずに後悔したことを思い出したのです。
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「僕には時間がない!!」のですから、こうした「ウジウジ、オロオロ」からは訣別したいのですが。
言い出してみれば「撮りたい」という気持ちは、ご自身が写真を撮られるし様々な表現活動をされているためにかえってよく分かっていただけて、OKでした。
テーマ:鉄道写真 - ジャンル:写真
- 2013/05/08(水) 00:03:11|
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