ギャラリー知で32名の若手作家の小作品の展示があった。
様々な個性が集まるとそれらが響きあったり衝突したりしながら、まるで楽しいおしゃべりを聞くような感じだ。
その中にちょっと面白い作品を見つけた。

その作品を最初に見たのは昨年のこと。ある大学の学園祭を訪ねた時に「面白い書き方をする人だなあ。『書』のイメージから来たんだろうか、オブジェ製作からだろうか?」などなどと思いを巡らしたことを思い出す。
激しく動く人物の姿態が独特の線で描かれている。
一面、写楽などの浮世絵の線、中国の岩山を描いた水墨画の線のようでもある。
その時には数多くの絵が展示されていたので「何か組み写真のような連作にすると面白いかもしれない。」などと勝手なことも思ってみた。

その記憶に残っていた作品を、ここで再び見て、しかし、32分の一では作者にお目にかかることもなかろうと漠然と考えていたのですが。

私がギャラリーに入って、一通り絵を見渡し、その絵の前で立ち止まっていると、「私がその絵の作者ですが・・。」と話しかけてくれたのがこの方。

ギャラリーの外から中を覗いた時に、ガラスの反射で何人かの人がいることぐらいしか分からなかったのですが、ちょうど中からはスタッフの方とこの方が二人で話していて・・・外はよく見えるものですから・・・私が時々ここで写真を撮らせていただいているということを話していたらしく・・・。

私がお願いするまでもなくといったタイミングで撮らせていただけることになって、・・・。
絵の前でも撮りましょうということで・・・。
ダンサーの踊るのを見て即座に描いているのだそうです。「大学にダンスをする人たちがいますから、その人たちが躍るのを見て描いているんです。」とのこと。
このタッチでダンサーだけではなくジャズマンの演奏するところを描いてほしいなあと密かに思っているのですが。
(⇔)
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/05/05(日) 00:01:16|
- 絵画
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