ついこの前、様々な大学の卒業生による個展やグループ展を見て、若者たちの旅立ち直前の姿を見せていただいたのですが、そうであればこそ新たな人たちが一つステップを上がってきます。

「ベクトル」というコンセプトでのグループ展をされていました。
この方が中核となって高校・大学の同級生や画塾の同窓生とグループ展を企画しました。

残念ながら、4人でするはずのグループ展が事情があって3人となってしまいましたが、それぞれに個性的な絵が並びます。
この方は草原に何やら不思議な生物?がいます。この軟体動物かと見える生物は女性のデッサンから到達したものです。

このシリーズが3点並んでいます。
私は一番左手の・・・と言っても写真できちんとご紹介しているわけではありませんが・・・絵が良いと思いました。
草原と空の境界に描かれた帯状の夕色が絵に奥行きをあたえて、ある種の情感が漂っています。
軟体生物の存在自体が色々にイメージを刺激されますが、背景の雲や夕色の豊かさが、一層イメージを拡大するからです。

具象を描く力も持っておられます。

この方たちは新3回生ですが、「4回生になったら卒業制作に取り掛からなければならない。そのためには今年一年かけて自分のテーマを絞っていかなければいけないのです。そのためにもう時間はあまりありませんが、そのスタートを切るためにこの時期にグループ展を企画しました。」とのことです。

「この企画を思いついたのが去年の今頃でした。」
ギャラリーを確保する為には今日思いついて明日開催というわけにはいきません。1年前と言えば2回生になったばかりの時です。
それにしても何という自覚的な計画性でしょうか。
私の大学生活とは雲泥の差です。

こうした「まじめさ」は絵に対する姿勢にも随所に表れています。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/04/30(火) 00:05:39|
- 絵画
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