ストライプが印象的でした。
手前に見えるバッグの側面に二つの穴が開いています。そこにストライプの生地が覗いているのですが、そのデザインが印象的です。
残念ながら、この写真では白とびしてしまっていてそれと分かりませんが。

このバックを作ったのがこのコンビです。
このお二人の役割が絶妙なようです。幼馴染とか大学の入学以来の友達だとか、そういう仲ではなくて、つい先ごろいつの間にか惹かれあって、鞄やポーチの共同制製作者になっていたのだそうです。
この方がアイディアを出します。
「もともと僕自身のバックがほしくて、既にバッグなどを作っていた彼にいろいろ注文を出して作ってもらったのです。」 と、そういうことがきっかけで、この人が、こういういうものがあったらいいねと言いたい放題の注文をつけると、
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この人がそれを受けて、「僕の注文よりずっといいモノを作り出すんです。僕の思いを二段も三段も深く汲みとったものを・・・。」という関係なんだそうです。

作り手の方は、アイディアに刺激されて「僕は何でも作れるという器用貧乏みたいなところがあるんですが、彼の注文で製作の方向性がはっきりするんです。」という。
人の才能を組織だて系統立てて発揮させるのも才能だと思う。
このコンビはなかなか良い響き合いをしているようです。
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「あなたたちの服にもストライプがあるねえ。よほどストライプが好きなの?」
「はい、僕はストライプに一生を賭けているんです。」と楽しそうに笑う。
根を詰めて疲れたり、感覚が鈍ったりした製作者が、この人のこの笑顔で、「ちょとっと休もうよ。ところで、こんなもの作ってくれると面白んだけど・・・。」と話しかけられたらどうだろう。

夫婦にしても万歳(マンザイ)などにしても、コンビを組んだ二人の特性の響き合いが大切だろう。

こういう相方に出会えた人生は幸せだ。
自分のアイディアを実際に具体的に形に出来る相方の才能を尊敬できることも幸せだし、自分を認め自分の作品をもっとも高く評価してくれて、その人が喜ぶことを目標にできる同伴者がいることも幸せだと思う。
初期作品と今の作品を比べるとそこに大きな飛躍があるのが分かる。
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(⇔)
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/04/29(月) 00:05:34|
- モノづくり
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| コメント:2
企画立案から制作まで一人で完結するものづくりもあれば、このお二人のようにそれぞれの持ち味と能力を発揮するのもありですね。
それにしてもこのお二人、兄弟ではないかと思いました。
- 2013/04/29(月) 22:09:39 |
- URL |
- Hudson Terrace #ZeBYuJyY
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物作りをしている企業でも生産過程に携わっている人たちと、経営にかかわる人たちとの関係性が問題にされますね。沿いパートナーシップが築かれる時はいいですが、逆の場合は難しいことがたくさんおこります。
カメラメーカーなどが新製品を出してきた時に、これは経営が優先したなあなどと感じることがあります。
二人でも世界的大企業でも、こうした関係の根本は同じかもしれません。
この二人はうまくやって行きそうな予感がしました。
- 2013/04/30(火) 08:04:26 |
- URL |
- soujyu2 #-
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