カメラ人口は実際にはどんな風に推移しているのでしょうか。
直感的には写真を撮っている人はずいぶん増えていると思うし、一眼レフやミラーレスのレンズ交換式カメラももかなり普及しているように見えるのですが。
こんな方がいました。

アクセサリーと雑貨を展示販売しています。いつもはお友達と一緒だそうで、お友達の方がこうしたことに先行しているので、「彼女が出店できない時も、一人ででも頑張ろうと思って。」と今日も百万遍・知恩寺の手作り市という激戦区に出店です。

「私は人みしりがきついし、写真写りも悪いので・・・。」とおっしゃるのですが、「手作り市に出店するようになって、ちょっと変わってきたかな・・・。」ともおっしゃいます。
アクセサリーも和風のモノと洋風?のものが並んでいます。
こういう服を着ている所為もあって、「こちらの和風のデザインを求める方が多いので、少しずつ作るものも和風のものが増えています。」とのことでした。

老若を問わず女性の中には「着物」を着たいという潜在的な要求がかなり根強くあるように思います。
元に京都ではレンタルの着物を着て観光する人がそここに目立ちます。
ところが「この頃なかなか着てもらえなくて・・・。」と、和服産業の方はどんどん衰退していることを嘆いておられます。
「着つけ教室」などというモノがあって、免状や資格などというものもあります。
服を着るのに特殊な知識や非日常的な技術が必要だとすれば、和服が衰退するのは当たり前ですね。
お客さんが集まりますが、ほとんどの方が「この服どうなっているの? ちょっと見せて!」と近づいてきます。
この服はツーピースになっていて下はスカート様式です。それを、実に簡便な帯を巻いて、普通の「帯締め」という意識からしたら、「これでも帯締めなの」とある種の人からため息が出る様な「ひも」で結んでいます。
少し高齢の御婦人たちは、こうして帯を引っ張り、袖をひいて、「どうなっているの?!見せて。案外いいわねぇ。」とひとしきり盛りあがっていきます。
それにしても、これでは時代劇の「ご無体な」の場面のようです。

今日の記事の初めにカメラ人口のことを書きました。携帯電話にカメラ機能が付き・・そのカメラで撮ったものをプリントしようとすると、・・・やがて、コンパクトなデジタルカメラが普及し、安いキットレンズとの組み合わせだとは言え、交換レンズを2本付けた一眼レフが売れました。
カメラ業界が・・・キャノンのように働く人々の権利を侵してまで、というケースもありますが・・・カメラを安価にしたことも加わって、かつては誰もがもつというものではない高性能なカメラを、多くの人が手にしています。
私は、今和服業界のことを思い浮かべています。
彼女が来ている服は、彼女の若い知人がデザインし、縫製したものだそうです。
人みしりの彼女が、自分の作品を、展示の仕方に加えて自分の服装まで含めてイメージアップしています。

本格的な和服では、テーブルや商品を大阪から運んでくることはできません。そこでこうした服の工夫があったわけです。
和服を着たいという多くの女性の、決して弱くも少なくもない要求があります。
なのに和服産業が廃れるとしたら、いったい何が問題なのでしょうか。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/04/28(日) 00:03:36|
- 装身具
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