岡崎公園で開かれる平安楽市は、若干後発で、知名度はまだまだ高いとは言えないようですが、次第に出店数も増えているようです。平安神宮にはたくさんの外国人観光客をもとずれますし、修学旅行生も訪ねます。お客さんの数も次第に多くなっているようです。
この日は天気も良くて最高潮でした。
たくさんの出店者の中に今日がデビューという方がいました。

清水焼をされています。

テーブル上に並べられた器を見て「あれ?! これだけちょっと絵柄が違うなあ。」と感じて声を掛けてみました。な
「もともと学校では日本画をしていたので、それでそんなふうに描いてみました。」

伝統的な絵柄に混じってその皿が並べられていて、しかも色遣いも日本画的でした。
この方のお父さんが、数年前に亡くなられてその〔窯〕を引き継いだのだそうです。日本画を学んだのは、いつかは家業の作陶を継ぐということを前提としてのことだったのだそうですが、それにしても早過ぎるバトンタッチだったようです。
家業としての蓄積は色々あるわけで、それらはできるだけ継承していくのでしょうが、直接に教えを受けられなかったことが悔やまれます。

しかし、清水焼きの街に生まれて育ったゆえに、かえって自由に発想できることもありそうです。
近藤勇たちが、農民出身の武士として「武士」であろうとすればするほど、武士ということに囚われて、武士=軍人=殺人の専門家としての(道徳)意識に異常なまでに純化していき、すさまじい殺戮を繰り返すことになりました。が、それに対して生まれついての武士たちは文官としてのあり方も文人としてのあり方も、疑いようもなく武士であったがためにかえって柔軟に生きられたのと同じように。

春爛漫。ここにも若者が芽吹いていました。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/04/27(土) 00:04:36|
- 陶芸
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年度末から年度初めにかけて人々の「転機」の姿を垣間見ます。ことに若者たちのそれは初々しいですね。
私のようなものでも節目を意識して何かを・・・と考えますからね。大概三日と持ちませんが。若者には規模しい世情ですが、その中でも「素敵な」眼差しを持っている人たちを見つけて撮り続けられればいいなあと思っています。
これからもよろしく。
- 2013/04/28(日) 09:55:57 |
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- soujyu2 #-
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