この方はある師匠について学んでいたのですが、ごく最近独立したばかりで共同の窯で焼いているという方です。
この私のブログにも若い作陶家たちが何人も登場しています。それぞれ志をもって作陶の道に入っているわけですが、なかなか自立して生活と作陶を両立するのは難しいようです。

それでもその道を選んで、こうして自分の道を切り開こうとしている姿を見るとついつい応援したくなってしまうのです。
私が応援したからと言ってどうなるものでもありませんが、やりがい(働きがい)をもって生きるということを考えるにつけ、こうした人たちの決意に様々なことを考えさせられることも事実です。

ちょうど休憩に入る時間帯だったのですが、「写真を・・・」とお願いすると、快く作業を再開してくれました。

この絵付けは、同じものを作ると言うことでトレーシングペーパーのようなものに「元図」があります。
五脚セットなどという物もあるわけですから、当然「同じもの」を同じに描く力も求められるわけです。

それにしても独立したのが2,3か月前だといいます。
作品はとても味わいのある「朱」を使ったものが並んでいました。学校で学んだもののようですし、師匠の影響があるようです。私は・・・年をとったせいもあるのですが・・・学ぶことの大切さを感じます。
あまりに早く創造性だとか個性に舵をとらない方がいいなあというのが、私の率直な思いです。人生は、それなりに長い。少なくとも30歳くらいまではすぐれた人から「学ぶ(まねる)」ことを重視した方がいいように思います。
洋画の加藤力之輔氏などは30年以上もスペインで人体デッサンを就業してこられました。そして今ようやく若い時に思い描いた「群像」に挑戦されているのです。そいうことも一つの道ではないかと思います。

一応の独立をしても師匠と仰ぐ方の仕事を常に意識しじっくりと「学ぶ」ことが必要じゃなかろうかと思います。
私自身が、常に自分の工夫を意識し、誰もしていないことをやることを追求してきて、今、思うのです。
まあ、時すでに遅し、ですね。
誤りを改めるのに遅すぎるということはない、ともいいますが。

まあ、いずれにしても若い世代は若い世代なりにこの社会で生きていこうとしているということでしょうね。
なんだか、何を言っているのだか分りませんね。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/04/25(木) 00:14:11|
- 陶芸
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