自分が生き生きと仕事に取り組める。幸せなことだと思います。そうした仕事に出会うことはなかなか難しいことです。企業への就職では、そういうことはなおさら難しいことでしょう。
若者たちが「自己実現」を求めて仕事探しをしています。それを「世間知らずの甘い考え」だとか、「仕事とは第一に生きていうための収入を得ること。そのためには『我慢』が大事。」などとも言われたりします。
けれど、自分を曲げて、あるいは押し殺して30年も40年も生きていくとしたら、・・・。
この方は竹を編んで籠などを作られています。

指先にはなかなか力が入るようです。
「力が要りますね?!」と話しかけると、「太くて長い竹竿を運んだり、それをなたで割ったりしますから、意外に力仕事何ですよ。」と、「力瘤」の辺りを示して微笑む。

出来上がるものが繊細で優美だからと言って、それを作る仕事の全体が、そうだとは限らない。

時々霧状の水を吹きかける。
ラグビーでよく「魔法の水」が出てくるけれど、水というのは不思議なものだ。
滑りを良くしたり、滑ることを防いだり。 「濡れていることの物理学」についてどなたか良い入門書をご存じありませんか?

一時期、勤められたこともおありだったけれど伝統工芸大学校に入ってこの竹細工を学んだんだそうです。その後弟子入りして、今では独立して仕事をされているのだそうです。

竹の「皮」の部分だけを使うのだそうで、こうして見事に小刀を使います。

ここは実演会場ですから、イヤリングなどを作られています。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/04/06(土) 00:00:54|
- 工芸
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