岐阜県の陶芸家です。
作品に描かれる可憐な花々の淡いやさしい色合いに惹かれて立ち止まりました。

工房を「じゅん陶房」といいます。
「淡いやさしい色合い」と書きましたが、消え入るような儚い色ではありません。わたしはその鮮やかでもきらびやかでもない水彩絵の具のようなその色が確かな存在感を示す色だと感じました。 私の貧困な表現力ではお伝えできませんので、・・・ネット上にも紹介されていますから・・「じゅん陶房」で検索して作品をご覧ください。
色々お話しするうちに、奥さんから「慣れ染め」についてうかがいました。
ここでその一部始終をご紹介したいようなお話の内容でした。
そして、今回はツーショットでないといけないなあと思いました。

奥さんから見れば、「女冥利に尽きる」、なんておかしな言葉があるかどうか知りませんが、まあ無理やりにこじつけてそういう風に言ってもいいかもしれません。この方の生き方は。

「この人の才能をうずもれさせてはいけない。」
それが結婚された理由・・いくつかの理由の内の最大のものだったのかもしれませんね。・・・だそうです。

そして今日まで「連れそってきた」、そのお二人の空気がこういうものならば、お二人の結びつきは間違いではなかったということでしょね。いえ、奥さんの選択がでしょうか。
何ともうらやましいお二人です。

私にも、いやおうなしに日本の戦後史が刻まれているように、この方にも厳しい歴史の現実が刻まれておられます。
当たり前と言えば当たり前のことですが、それをくぐってどこに至るか、・・考えさせられました。
「人生は出会いだなあ」・・・と、ありきたりの結論かもしれませんが。

この方の作品を陶芸の技術的・芸術的な側面からご紹介できればいいのですが、私にはその力がなくて残念です。
でも、このお二人の二人三脚が、これからも人をやさしく明るい気持ちにする素敵な作品を生み出し続けるだろうということは間違いないと思いました。
京都での出店は初めてだそうですが、これからもお目にかかれそうです。
(⇔)
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/04/14(日) 00:04:41|
- 陶器
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