今春、大学院を修了される。
先日この方の大学で学部生の卒業制作展と、院生の終了展が開かれていて、お邪魔した。
その際に「アンケート」を依頼されたので、・・・あまりアンケートに記入するのは好きではないのですが・・・唯一この方の作品が気に入ったと書いた。
その時は、作品だけがあり、受付にもこの方はおられなかったので、個展のDMを見た時に是非見に行こうと思ったのです。

個展を見せていただくと、その方の制作の歴史を垣間見ることができるのでとても興味深く楽しいのです。
ましてこうした作者が在廊していてくれると、色々お話を伺い、制作の上で苦労した点や、模索してきたことが分かって、一層作品に興味が湧きます。
鳥の目の部分だけに何度も釉薬を掛けては焼いているそうです。
ですから体の部分は、手への感触も色合いもソフトな質感があり、目は光を反射して輝きます。

作者です。
院を終了して、これからも自分の窯を持って焼いていこうとされています。

この鳥たちにも変遷があり、作品の表現はふかまりながら、意味を多様に含むようになっていきます。
鳥たちは首から上が蓋となっていて、開けることができるのですが、中には宇宙が描かれています。

宇宙を抱いた鳥の表面には地上の情景が描かれています。

壁面に作られた小さな棚には小鳥たちが並べられています。
(⇔)

この方は奈良県でこれから活動されるのだそうですが、奈良県には案外若い陶芸家がおられることになります。
私のブログにも何人か登場してくれていますが、以外にも横のつながりや情報の共有は乏しいようです。

何か、お互いの活動を知りあえる手立てがあればいいのになあと思います。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/03/31(日) 00:03:54|
- 陶器
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