金属工芸です。金のネックレスやピアスなどが並べられています。
同時代ギャラリーのこの部屋は、あまり広いとは言えません。でも大きな絵やオブジェを展示するのではなくて、装身具やポストカードくらいの作品を展示する為には好都合な広さです。
一歩入ると、おや?!という印象を受けます。これは仕掛けがあるなという空気がすぐに感じられます。
この方がアクセサリーの作家さん。
背後の壁には「詩」が書かれた大きな紙がふわり・・この「ふわり」もいいですね・・とかけられています。
テーブルの足元を見てください。ここにも「言葉」が描かれた紙がそっと置かれています。

部屋が暗いのでつい絞りをあけすぎるのと、情景説明より「人」に焦点を持って行ってしまう癖で、前ボケとなったものが何なのか判別がつきませんが、展示用テーブルの上に岩波の文庫本が山積みされています。その本もまたこの雰囲気を作る為に選ばれた本たちです。
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この方は、この展示にあたって音楽と写真を担当されているのです。写真には写りませんが今オーディオから彼の曲?がBGMとして流されています。

この部屋には、言葉があり音楽があり、そして紙たちがあり(この紙も和紙が使われたり原稿用紙であったり、さらに破かれていたりと工夫が凝らされています。)、そして繊細なデザインの金のアクセサリーがそこに融合しています。
この全体を企画している方が、この人。黒幕?!です。
熊本で「上質な普段着」をコンセプトにお店を開いている方です。「言葉」を担当された方は、そのお店のスタッフと聞きました。
ちなみに音楽担当兼カメラマンは福岡の方です。

アクセサリー作者のこの方は京都にお住まいということで、こういうネットワークを作っての活動は、私などには驚きです。
こうしたコラボレーションによって作られた空間におられるからなお一層だろうと思うのですが、この方自身がとてもよい雰囲気を醸しています。
私は庭を見ても建物を見ても「仕掛け」があると夢中になるタイプでして、こうした「仕掛け」はワクワクするのです。
やり過ぎは「粋じゃないね。」ということになりますが、そこはまさに加減よく「粋」にいかねばなりません。
大学の頃にはこうした工芸とは無縁の専攻におられたのだそうですが、「物を作ることがずっと好きで、どうしてもやりたくて、その頃はダブルスクールで勉強したんです。」とのことでした。
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とても生き生きとされています(・・・生き生きとするということは、とても活発で躍動的で呵々大笑で、ということでなくていいんです。)。ですからとても美しさを感じます。
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テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/03/25(月) 00:06:04|
- 装身具
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