学生時代に卒業論文で苦しみぬいて、提出した後の達成感と解放感はきっと大きかったに違いないと思います。
芸術系専攻の学生にとってはそれは卒業制作となります。
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大学に限らず専門学校にしろ高校にしろ、卒業するというのは、独特の情感があります。
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この方は、いま卒業制作展の会場で受け付けをされています。他学部の卒論ならば特別に優秀なものでなければあまり学外者の目に触れることはないと思うのですが、特に作品ではなくて論文で卒業単位をとることを選ばない限り、卒業制作の作品はこうして外部の人の目に触れます。
私はこれはとてもよいことだと思います。

突然の撮影の申し出に戸惑いながらも、懸命に取り組み、その取り組みの中で何度も何度も自らに問いかけ、困難を克服して作品を仕上げてきただけに、その横に立って写真を撮ることには、ある感慨もあると思います。
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私自身の「卒業」は、学部での答辞を読むという役割を果たした以外に、これと言った達成感のある区切りを作ることができなかったという悔いがあります。
それは反射的には、学生時代の内実の貧しさを表していると思います。
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それだけに学生が「卒業」を目前にしている姿を見ると、何か心が騒いで、注目してあげたい気持ちになってしまいます。
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学友たちと別れて、全国に散らばって行く孤独感・寂しさ、そして何より身震いする緊張感。そういうものがないまぜになってこれからの残された人生を送るのでしょう。
構想から何カ月もかけて描き上げたこの絵が、これから幾度もあなたを支えることでしょう。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/03/23(土) 00:02:39|
- 絵画
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ご覧いただきありがとうございます。
私のブログでよければどうぞリンクしてください。
今後とも「素敵な人たち」に出会えるようによく見、良く聞いていきたいと思います。
またご批評ください。
- 2013/03/24(日) 21:15:15 |
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- soujyu2 #-
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