芸術系大学の卒業制作展に出かけます。
というのも、これまで街のギャラリーで作品を見せていただいた学部生や院生が作品を展示しているからです。
作者たちは当日それぞれ役割があって展示場所に姿を見せるとは限らないのですが、それでもまあ、偶然にお会いすることもありますから。
それともう一つ、以前ギャラリー知でお目にかかった人が「ライブ・ペインティング」をされるというので、それはいい機会だから撮らせてということで押し掛けるのです。その人が3回生なのに卒展会場で何故?という疑問にも吸い寄せられました。

学内の一角に既に準備されたパネルがありました。そこにこの人とお友達が共同でペインティングをされるのです。そして何より制作過程を公開して「らいぶ」として表現することを目指しています。
このパネルに絵を描いたのは先輩たちだそうで、そのパネルを継承して、描くのだそうですが、このパネルの準備にはそうした先輩たちや友人たちの協力があるのです。

パネルはこの背後の地形に合わせてかたどられて傾斜していますが、かなり大きなものです。
私は、昔、公開講座やゼミ大会を知らせるベニヤのパネルを制作してキャンパスに立てたことを思い出します。ベニヤ16枚張りとかを、かなり気合を入れてデザインして描き上げるのですが、角材やベニヤからパネルを作り、模造紙を張り・・・などと結構手間はかかるのです。が、「熟練」すると意外に短時間で・・・といっても幾日かは夜遅くまで学内に残るのですが、楽しかったですね。

3回生のこの人たちが、ここに作品を提示するということは先輩や同級生たちに認知されているわけで、彼女たちは「受け継ぐ」ことも意識しているようです。
そういうことは大切なことだと思いますね。
教職員も通りかかって、「ふ~ん、またここに描くんだ。」と「結構楽しいだろ。私が描いているあれ(その先生の作品)の楽しさも分かるだろ?!」と話しかけて行きます。

ここは、こういうことにワクワクできる人たちが集まってるところだということです。そういうことがいいですよね。
かつて「デカンショ デカンショで半年暮らす」ことに共感できる人が集まるところが大学だと錯覚していて、入学後ずいぶん戸惑ったことがありましたが。
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予めの下書きはなく、意思を共通にしておくということはないようで、この場で「これからどうする?」「うん、私もそんな感じ!!」と進めて行きます。
アレ?! 場所を交換したようです。(写真では順序がおかしくなっていますが。)
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脚立に上がるのも手慣れたものです。
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赤旗が見えるからと言ってバリケード封鎖がされているわけではありませんし、彼女たちもバリケードに描いているわけではありません。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/03/21(木) 00:03:03|
- 絵画
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