ある芸術系大学の、日本画コースの人たちのグループ展です。
最近いたるところでこの大学の卒業生や現役生の作品に出会います。
先月下旬から、今月初めにかけてこの大学の卒業展、院生の終了展がありましたので見てきました。
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銀の箔を焼いて加工して表現しています。銀は空気中で酸素と反応して次第に黒くなってしまいます。そこで多くは表面をコーティングして酸化の進行を止めるのですが、この作品にはそういうことを敢えて施していないのだといいます。

学生や比較的絵若い人の、イラストの作品展などを見る、妙におどろおどろしかったり、武器を画中の人物に持たせたりしています。その武器に対する嫌悪感の無い描き方です。
そうした作品に対して、少々嫌な感じを持っていましたので、この作品を見た時に、最初は、またか・・という感じがありました。

作者の彼に話を聞いてみると、「すべてトリガー(引き金)を描いてないのです。」といいます。
芸術と武器というのはある種、相反する面があるけれど、現実の武器に対して、どう向き合うかということもまた大切なテーマなんだと感じているようでした。
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とても積極的に作画意図や手法について話してくれましたし、なかなかの理論家のようでした。
写真を撮る段になって、何か彼にあった工夫はないかと思ったのですが、・・・。
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なかなか感じが出ていると思います。

このグループ展のリーダーはどなたですか?と尋ねると、この方が一歩前に出られました。
なかなか存在感があります。

で、この時に在廊されていた4人の方の代表として「写真を撮っていいでしょうか?」という交渉相手となっていただきました。
そして快諾をいただきました。

4回生のこの方たちの「進路」は色々です。このあと卒業展も控えていますが、あと残りわずかな時間を惜しんで活動されているようです。よい仲間があっていいですね。
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格闘技系かと思ったこの方の素敵な笑顔です。
作品の全体はかなりクールな感じですが、そこにはいくつもの仕掛けが施されていて、案外お茶目な「秘かに笑う系」でもあります。私はこういう人は存外好きです。

頼もしさとユーモア。いいですね。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/03/07(木) 00:04:57|
- 絵画
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