その道のキャリア45年だという、この方は金彩をされる。
今、金銀で描かれた波の模様を、金泥で「ぼかしを入れている。」

フィルムを張ってはみ出さないようにしている。
こうした職人の仕事を支える刷毛や筆などの道具の作り手もずいぶん減っているのだそうで、鹿などの動物の毛を刈る職人も「奈良のあの方が止めたから、・・・」もうそれができる方は片手の指さえ数えるのに余るのだそうだ。
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私の中学時代の友人で、中学卒業以来定年までの45年間を勤め上げ、さらに嘱託として今日まで勤めているものがいる。
私などは、職場の枠に縛られる気づまりを我慢して、どうにかこうにか織の中に入っていたが、今はそこから解放された自由を満喫している。
40年を越えて一つの仕事に打ち込み続けるのは並大抵のことではなかろうと思う。

今でこそ・・・リストラが容赦なく吹き荒れるので、定年まで続けることも叶わず、「肩たたき」にあったり、退職強要の「おしこめ部屋」に淹れられるような、非道がまかり通っている時代で、企業そのものが5年後に存続する保証もないような時代だから・・・「手に職を持つ人はいいですね。定年がなくて。」なんて言う言葉もよく聞くが・・・。
お互い「よその家の庭は緑だ」ということで、・・・。

私企業のものが公務員の待遇が良すぎると言って、公務員の賃金カットや首切りの合唱に加わっているようでは、結局お互い負のスパイラルにおちこんでいくだけだと思う。好景気になってし企業の賃金が上がろうとするとき、「公務員を見よ、あんな賃金で我慢しているじゃないか。」と言われるのが落ちだ。
まあ、もっとも「安倍ノミックス」などという名前ばかり立派そうでも、なかみは体系にもなっていない互いに矛盾し、しかも、すでに失敗を重ねてきたやり方を「三つ」束ねたからといって好景気になるはずもなく・・・。
それにしても、高齢になっても自分の腕を伸ばそうという工夫が続けられる仕事はいい。
人間、社会とつながっていてこそだ。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/22(金) 00:03:36|
- 伝統工芸
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素敵な人たち皆さんそれぞれ、とてもいい顔をしています。
- 2013/02/22(金) 19:24:55 |
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- 藤岡まさや #-
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コメントありがとうございます。いい表情を見るとこちらの方もちょっと幸せになれます。
- 2013/02/23(土) 22:18:11 |
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- soujyu2 #-
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