この時期は、新入生を決める入試シーズンでもあり、また卒業シーズンでもある。
大学の4回生は就職や進学を決め、また決めかねながらも巣立っていく時期だ。4回生の姿はこもごもです。(高校生や大学生が本人の努力にもかかわらず就職できないことがもう長年続いている。これを自己責任でかたずけるとしたらば、その社会の仕組みは病んでいると私は思う。)
さて、それぞれのサークルでも卒業生の最後の取り組みが進行してきている。
大学写真部の卒業生展でお会いした人たちです。
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同じ写真を楽しむものとして、作品を見せてもらって話がはずみます。
学生らしい思いや工夫が込められた写真は、どれ一つとっても、そこから読み取りたいものを感じます。
この大学の写真部は、この4回生のモノと同じように、昨年見せてもらった下級生のものも真面目な姿勢を感じて好ましかったし、「大学に入ってから撮り始めたんです。」という言葉が信じられないような光る作品もありました。
挑戦的な力動感という点では、どの大学も弱い感じがするし、社会性の乏しさも感じます。
しかし、その一方で、自分に根差した感性を大切にし、いたずらなアジテーションがみられません。
この方は、なかなかお茶目な面をもったかたで、こんなこともしてくれました。
シャッターを切るたびに、画面で確認できるデジタルカメラでは、モデルも一緒に画面を見て次第に乗ってくることがあります。撮る方も撮られる方も楽しさが増してきます。
自分を鏡に映して撮った作品ですが、両手をカメラに添えていない不安定さや、片方の目がはっきりと前を見つめる真摯で素直な視線。そして白いシャツや背景のハイキーな調子が、青年のとしての彼女の心情を伝えているように感じられました。
友人とのやり取りに、今日こうして卒業生展に作品を展示できた充実感から来るのだろう愉快さを感じました。
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2013/02/16(土) 00:02:34|
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