毎月25日は「北野さん」です。
北野天満宮に骨董屋タコ焼きなどの露店がたくさん出て賑わいます。
1月25日は「初天神」、2月25日は「梅」が楽しめます。
その天神さんの門前に「舩屋秋月」という和菓子屋があります。私はこの店の「酒まん」が好きで時々店に立ち寄ります。
室町時代、室町幕府が「酒役」という税を課したほど京都の造り酒屋は裕福だったのですが、その造り酒屋の「麹座」がこの天神さんの周囲にありました。
その酒造りにちなんだ饅頭が「酒まん」だというのです。
素朴で単純ですが、田舎っぽくない洗練した風味のある饅頭です。
その店でいつも親切に応対してくれる方です。
このお店の一番の売りは「わらしべ長者」です。これも確かに美味しいんですが、私のより好きなのは・・。
実は前日の夕方に、いつものように「酒まん、ください。」と立ち寄ったのです。
私が入店すれば、お店の方はもぅ「酒まん」に歩みよるくらい、いつものことなんです。

で、そこで色々話が弾んで「じゃあ明日の天神さんの時にカメラをもってあなたを撮りにくるよ。」ということに決したのです。
翌日、早速お店を訪ねて撮り始めたのですが、今日は店先で「酒まん」をせいろで蒸す実演をするよね。
そこを撮りたいんだけど、ということで引っ張りだしました。
別のスタッフが実演の準備をしていたのですが、申し訳ないけど、押しのけて・・・。
日が差してきたとはいえ冷たい京都の空気です。湯気がもうもうと立ち上ります。
(⇔)

以前はこの店のすぐ近くに工場があったのですが、今では右京の福王子に本社・工場が引っ越してしまいました。
ですからスタッフが減らされて話し相手が少なくて・・・・。

実はこの実演で蒸かした饅頭は「熱くてすぐには食べられないし、箱に詰めると蒸されて柔らかくなりすぎるので、」これは売り物ではないんだそうです。

その蒸かしたものがほしいとお客さんには言われることがよくあるんですけど・・・。
分かりますねぇ。この湯気に蒸されていたら美味しそうですもん。それに寒い時にはなおさらです。

(過去の写真から)
![20120915092826efd[1]](https://blog-imgs-36-origin.fc2.com/s/o/u/soujyu2/201301281655310a0.jpg)
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2013/02/07(木) 00:02:37|
- お店
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