寺町御池を下がるとすぐに目に飛び込んでくるのが竹苞書楼の重厚で古びた建物です。
「寛延年間創業。天明、元治の大火により店鋪消失。現在の建物はその直後に再建した江戸時代の建物です。文人、学者に支えられ、竹苞書楼は生きてきました。
文化サロン的存在として過去、現在、未来の橋渡しを─―。」HPからの引用です。
「この前の火事で一旦全部焼けまして、5代目の話によると、その時に多くの文人の手によって支えられて再建されたそうです。」と七代目店主の佐々木惣四郎さんのお話です。
この前の火事というのが江戸晩期の元治元年の蛤御門の変の際に起こった、当時の上京・下京の大半が焼失した大火、世にいう「どんどん焼け」のことです。
寺町でも、別格のたたずまいをもつ古書店です。
京都に観光にきた方でも寺町を歩いた方はきっと目を留めたに違いありません。
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創業が18世紀の第1四半期だといいますから、300年ほどの歴史をもっています。
先ほども書きましたがご当主は七代目だそうです。
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作りが江戸時代晩期ですから、様々な取材を受けたり、建築関係の専門家が訪れたりするそうです。

「建物の写真を撮りたいいう人はよくおられますが、私を撮りたいという人はこれで二人目ですなあ。」ということです。
以前、若い方が来て、職種別に人の写真を撮っているので、撮らせてくれといってきたということです。
ふ~むj、その方にお会いしたいなあ。どうやら写真の専門家になられているようだということですが。

店先で声を掛けさせていただいて、色々お話を伺いました。その時にカメラを持ち出せばよかったのですが、歴史的な話も嫌いではないのでついつい・・・。

息子さんが「あとを継いでくれると言ってくれて・・・」八代目になるんだそうです。佐々木惣四郎を継ぐわけです。
歌舞伎などの家と同じですね。

名刺をいただきました。住所が「京都市中京区寺町通姉小路上る下本能寺前町」というのですから、まさに町中の町中です。
それにしても仕事が人を作ったという言葉がそのままあてはまるような悠揚迫らぬお人柄です。
- 2013/02/05(火) 00:06:19|
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