つい数日前に紹介させていただいた靴職人の三上さん。平安楽市でもお会いしました。
そこには見慣れぬ方が。
昨秋から知り合いになって、今とても親しくお付き合いされている友人だとか。

普段は花屋でお仕事をされているのだけれど絵を描くのがお好きで・・と、鉛筆画のポストカードを並べておられました。
コンピューターを使ってのデジタル作画はされておられたようですが、「手で描く魅力」を感じてのことだそうです。

三上さんの工房を訪ねて描いたミシンがけの絵がありました。とても正確なデッサンで光もとらえて質感もよく出ていました。陰影にまで及ぶとなおいいかなとは思いましたが、手を抜かない描き方です。
犬の毛並みなどもなかなかの技量です。

こうした場所で販売する絵をどう描くかは、描き手が悩むところだと思います。
この「市」で人を撮ることを主題として出店されている若い写真家の方がいます。その方の写真を見るとそういうことを感じます。上賀茂神社の手作り市などでは写真のポストカードを販売されている方が何人かおられます。その方たちの作品は、人がどのようなものを求めているかよくご存じです。そしてそれを見事に撮っておられます。

この方は鉛筆画のポストカードとともに缶バッチというんでしょうか、手書きのバッチも販売しています。
今、小さなお客さんが集まってきました。
子供たちがバッチを手に撮る様子を見ています。

三上さんも友人の作品が手にとられることがとてもうれしいようで、お客さんに「その服にバッチが似合いますよ。」と盛んに声をかけています。
いい友達ですね。

・・・・・・・・・「国賊」発言・・・・・・・・・
元首相の鳩山氏が中国で「(日本政府は)日中間には領土問題が存在すると認めるべきだ」という趣旨の発言をしたことに小野寺五典防衛大臣がこういった。「頭の中を『国賊』という言葉がよぎった」と。
鳩山発言について論究することは今はおく。その上で言わねばならないことがある。元内閣総理大臣の発言を、それなりに重く受け止めるのではなくて、政府見解と違うから「国賊」だという発想をする小野寺氏は現憲法下に閣僚をするべき資質の政治家ではないということだ。
日本がたとえば外国と戦争になったとして、日本政府の判断や行動を必ず支持しなければならない理由はない。 政府はある特定の政治勢力が担っているのであって、必ずしも全国民の意思を代表しているのではないからだ。
政府が常に正しいなどという保証はどこにもない。自国のことだからなんでも正しいとしなければならない、それに迎合しなければ国賊であり非国民だなどという発言は、断じて許容してはならない。
まして今の自民党政府は30%に満たない総選挙支持率だ。
1945年に「敗戦」に終わった戦争について、これが侵略戦争であって、この戦争はしてはならないと発言した人々に対して「国賊」「非国民」呼ばわりをし、その人々を刑務所につないだ時代があった。しかし、時代はその人々こそ正しく理性の人々であったことを明らかにした
(もっとも安倍内閣のメンバーは、その時声高に「国賊」「非国民」と叫んだ者たちの政治的にも、中には血縁的にも直系の自覚的後輩に当たるが。)
9・11に当たってイラクへの米国の軍事行動について、合衆国政府の誘導に目くらまされて?賛成した圧倒的多数(自民党小泉内閣もまた同じ)よりも、米国国会に置いてただ一人それに反対した一議員の方が正しかったことも今日ではまた明らかなことだ。
政府と異なった意見を「国賊」「非国民」の言葉で非難・封殺しようというのは戦前の治安維持法的発想であって、現憲法下では許されないし、小野寺防衛大臣こそが内閣の一員たる資格なしとして責任を問われ免職させるべき人物だ。
まして防衛大臣には全くふさわしくない。
マスコミは漫然とその事実を伝えるのではなく、こうした政治家の発言が日本の民主主義を大きく傷つけ、アジア諸国に「日本はますますかつての軍国主義時代の亡霊が支配する国になってきている」という印象を払しょくするためにも断固として批判すべきなのだ。<文字色
- 2013/01/19(土) 00:04:08|
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