街を自転車で走っていると「おや?!何をされているのかな。」という光景に出くわすこと時々がある。
冷たい水で竹を洗っているようだ。
洗われた竹は、みずみずしい青緑色に光り出す。
(⇔)

実は、前日ここを通りかかった時のこの工房の御主人が竹をこうして洗っておられました。
その時に少し話をうかがって、「写真を撮らせていただけますか?」とお願いして、翌日の今日、改めてお邪魔しているというわけなのですが。
今日は奥さんが洗っています。
たくさんの太さも長さも様々な竹が並んでいます。

奥さんに話しかけると昨日の話を聞いていてくれたようで、事情を話し終えないうちに奥におられるご主人に「来られましたよ。」と声をかけていただいた。恐縮の至りです。

その時、注文先?から電話が入って「追加」になって一段と忙しい状態になった。
こんな忙しい時に写真を撮るなんて余計な事を言い出して申し訳ないなあと躊躇していると
「急ぐので何もかまうことができないけれど、自由にどうぞ。」といっていただいたのだが・・・。


観光都市京都も桜のころ紅葉のころには多くのお客さんを迎えるけれども、暑さの盛り、厳しい寒さのころは、さすがに客足が鈍る。
そこで京都市が普段は公開していない寺院に依頼して特別公開を企画し、なんとか観光客を呼ぼうという。
普段公開している寺社には参拝者を誘導する柵や立ち入り禁止のしるしが既にある。
ところが特別公開となるとそういうわけにはいかないので、

道路や公園ならカラーコーンやトラロープでも用は済むかもしれないが、せっかくの公開寺院にそういう味気ないものでは雰囲気が台無しになる。ここはぜひとも竹でないと。

自然の竹は工業製品と違うから、節から節までの長さもまちまちだし、太さの変化も様々だ。
プラスチックなどでそれと見えるものも作られている。ちょっと見にはそれでもいいかもしれないが、この竹の青さは決してまねられないし、時にわずかに曲がり、不揃いであることが自然の竹の魅力でもある。
この青さは夏場なら一週間ぐらいで褪せてくるから、とても贅沢といえば贅沢だ。
しかし、・・・なのだ。
新年を迎えるに当たって我が家の蹲におく竹の柄杓を新しいモノに交換しそこなった。
新年の清新さが演出できなかった。とても残念だ。
色々な場所で目にしていたこうした竹の結界などが、こうした場所でこうして作られていたとは。

「もっといろいろ面白いものも作りますから、またぜひ覗いてみてください。」
ご主人がそう声をかけてくださった。
楽しみがまた一つ増えた。
- 2013/01/14(月) 00:38:09|
- 工芸
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soujyu2さん、いつもご訪問くださり、ありがとうございます。
そしてこの度、ご忠告ご指導等、ありがとうございました。
たしかに現在の寺田屋は再建されたものですし、場所も違うようです。
当方はそういった関連の事を助長するつもりは毛頭ございませんでしたが、
そのように感じられたという事、深くお詫び致します。
最後になりましたが、いつも心温まるお写真、ありがとうございます。
今後も楽しみに拝見させていただきます!
- 2013/01/14(月) 18:41:56 |
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- かのぼん #-
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いえいえ、寺田屋に限らず、色々なことに歴史的考証から言えば事実とは言えないことを観光的な利益のためにゆがめているところはいくつもあって、そこのパンフレットなどから思わず知らず、間違った情報を流してしまうことはよくあるものです。私なども知らないうちにやっています。かのぼんさんが「助長」しようとしているなどとは全く思ってもいません。
また、私が 「お詫び」していただく筋のものでもありませんし。
また楽しく交流できればうれしく思います。
- 2013/01/14(月) 19:29:28 |
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- soujyu2 #-
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> いえいえ、寺田屋に限らず、色々なことに歴史的考証から言えば事実とは言えないことを観光的な利益のためにゆがめているところはいくつもあって、そこのパンフレットなどから思わず知らず、間違った情報を流してしまうことはよくあるものです。私なども知らないうちにやっています。かのぼんさんが「助長」しようとしているなどとは全く思ってもいません。
> また、私が 「お詫び」していただく筋のものでもありませんし。
> また楽しく交流できればうれしく思います。
>
- 2013/01/14(月) 19:29:53 |
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- soujyu2 #-
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