そこ(手作り市)を訪れるたびに思わされることは「人生にはいくつもの色がある」ということです。
決まり切った人生はない。人の数だけ生き様がある、ということはごく当たり前のことなのですが、学校に入り、試験を受けて、安定した生活を得る・・・という人生のコースを思い描いているとつい忘れてしまう「真実」です。
職場をリタイアした後、それまでも続けてきた「ウッドバーニング」を楽しんでおられる方です。
北山のクラフト展でお会いした時に、奥さんの作品(布製の肩掛けバック)にも惹かれてテントを覗いたのです。
その時に、「私もこんなふうなバッグを使っています。今日は持ってきていないので次回お見せしましょう。」と言っていただいていたのですが、そのバッグがこれなんだそうです。
サンタクロ-スや王様といった豊かに白髭をたくわえた人物が描かれています。まるでこの方のために染められた布のようですが、実は布は既製品なんです。

この方は革片に動物や楽器などを電気ゴテで焼いて描いておられます。お買い上げの方には「無料でお名前を入れます」ということで、今お客さんの求めで名前を焼いています。

「ウッドバーニング」というのですから元来は木の板などに焼き焦がした点や線で描いていたのでしょうか。
チェ・ゲバラ、ヒッチ・コックなどの絵が飾られてあります。 向こうにはジョージ・ブッシュとマイケル・ムーアが並んで描かれています。同世代の感性を感じます。
(⇔)

親しい知人がお見えになって、その方と楽しいやり取りをしながら品物を選んでいます。
奥さんの視線は楽しそうにしている夫君に注がれています。

前回お会いした時に「我々のような夫婦があってもいいんじゃないかと、・・。」そう思って出店しているというお話もありました。
なんて羨ましい言葉でしょうねぇ。
(⇔)

この方の人を見る誠実そうな眼差しが、その根底にあるのかもしれないと思いました。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2012/12/09(日) 00:55:26|
- 雑貨・カード
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先日も岡崎公園の平安楽市でお見かけしました。サンタクロースの衣装を着て「市」内をあちらで話しこちらで話と歩いておられました。
若い出店者が「サンタさんそのものだね。」と話していました。
その間奥さんは写真のような笑顔で留守番をされていました。
- 2012/12/10(月) 08:21:08 |
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