上賀茂神社の手作り市は雨天でした。(10/28)
同時に何やら世界遺産指定を記念した行事があるようです。小学生が多数集まっていました。
そんな上賀茂神社のならの小川に何か構造物があります。時には足を浸すだけで「ダメ!」といわれるならの小川に。
水車です。大小の木製の水車が並んで回っています。

なかなか立派な水車ですが、その横にいくつもの金属製の水車が並んでいます。
よく見るとそれは自転車のタイヤのない車輪を利用した水車です。しかもどうやら自転車のライトを点灯する為の発電機を利用して発電しているようなのです。
リムには水流を受ける板が取り付けられ、さらにそこに割った竹や切り取ったペットボトルが括りつけられています。
(⇔)

冷たい水の流れに入って作業している若者の赤い上着の背には「立命館大学弓道部」とあります。
上賀茂神社だからと言って弓道部がこういう奉仕をしているわけでもあるまいと、声を掛けてみると立命館大学の土木専攻の大学院生らしいのです。
(⇔)
どうやらこの水車で発電した電流で小さな明かりを幾つも点灯させようとしています。

小学生がエネルギーについて学べるように小学生も制作にかかわった水車を設置して実際に発電しようというのです。
実は彼らはこうした小型の発電設備について研究し、東北の震災の被害地でこうした水流を利用した発電で避難所の足元照明などを設置するという活動もしてきたのだそうです。
「もっと発電効率をあげたいのですが・・。機械や土木や防災の研究をしてるんです。」

水の底には石がごろごろ沈んでいますから車輪の水車はなかなか安定しません。発電した電流を川底にラインを隠して通します。なかなか作業は難しそうです。水は冷たくなってきているし・・・・。
研究と啓蒙・普及を専攻の課題として取り組む若者たちです。
手作り市に苦労を重ねた作品を持ちこむ青春もあれば、こうして科学技術に携わる青春もあります。
(⇔)

(⇔)

どの青春も素敵にまぶしいものです。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2012/11/22(木) 00:44:05|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0