先斗町を歩いてもなじみの店があるわけではなく、通いなれた暖簾があるわけでもない。
長らく京都に住んではいても、観光に来られている人と私とでほとんど変わることはない。
そんな中、昨年写真を撮らせていただいた縁で、その店の前を通ると中から声をかけていただけるお店がある。
「京の雪」さん。豆腐と湯葉の店です。

留学生を案内するときに湯葉作りも見せてあげたいと思い、「事前調査」にお訪ねしたところ「ぜひぜひ」といっていただいた。

狭い先斗町の通りを行く人たちを毎日見ながらお仕事をされる。
外国からの人もたくさん覗いてくれて、楽しいんですよとおっしゃる。

苔玉に育てられた可愛い花が、路地に注ぐ日差しのある場所に置かれていて、
「日が傾いてきたから部屋に入れましょう。」

実はちょっと心を悩ましていることがおありで。

というのも9月ころにはこのお店が移転になるかもしれないという状況があったとのこと・・・。
この仕事がお好きでたくさんのおなじみさんもできているので、移転や閉店になったら・・と、とても心配されてきたのだそうだ。

けれど、「今のところ続けられることになって、・・・」と笑顔が回復するのですが、

店を閉じるかもと話したおなじみさんに「残念だなあ」と言われたきり、「続けてますよ」とお知らせすることができなくて・・・、と顔が曇る。
でも、ガンバッって湯葉をすくっていたらきっとまたお客さんが帰ってくると・・・、そういって作業に戻ります。

元気に営業しています。
ほら!確かに「営業中」でしょ?!
テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2012/11/10(土) 00:13:41|
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