「女子」が多様化している。そう思います。
女子の行動が広がっているようにも思います。
この女子大生たちは自分たちが開いたグループ展に「卑猥展」と命名しました。
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DMには相当挑発的なコピーが書かれていました。かたちじしんも「そこまでやる?!」というようなものでした。
若い子がそうしてまで「挑発」するなら「挑発に乗って」あげなければ、「挑発した甲斐」がなかろうというものです。
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照明の蛍光管にはピンクに塗られたフィルムが施されています。(これが斑に塗られているところに・・、『いまどきの若い者は』感を抱きましたが。)
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正直に向かい合う、ということが一つのテーマのようです。
人畜無害より敢えて人畜有害を選んでいるような。

こういうテーマを扱う時に露悪的になることで本質に迫っていると錯覚することがあるものです。
上野千鶴子氏の著作ぐらいは読んでいてほしかったなあと、ふと思いました。直接読んでいたかどうかを確かめていません。でも氏の思考をくぐりぬけているとは見えませんでしたから。

しかし、こういう大胆さが最近の女子に散見されます。
彼女たちが今後さらに「卑猥」をどう掘り下げるか期待したいものです。

「熟」女子たちもこうした若い人たちの「挑発」にぜひ乗ってあげてほしいと思いました。
ギャラリーの女性オーナーさんによれば、「熟」女性たち・・画家や文筆家たちが・・乗り込んでくる予定だそうです。結構結構。
「卑猥展」の挑発に乗って京大生がやってきました。

彼らがその挑発に、どう乗るのか話の進展に興味がありましたが、私がいたんでは話の膨らみが窮屈だろうと思って、写真を撮らせてもらって退散しました。
このグループ展の合間の20,21日にはこのギャラリーが「バー」に変わるそうです。
心の奥底に潜ませ隠している自身の内的な卑猥さを、暴きたいのだそうです。

どんな問題でもジグザグしながら展開していきます。
女性についての様々な問題、性(意識)に関する問題もまた同様です。
彼女たちの提起の仕方や内容に眉をひそめる面があったとしても、表に出してくるからこそ向き合えるのですから、私は大切な機会だと考えました。
事実こうしたグループ展があったからこそ未知の学生同士が話し合えています。

性の問題は歪みや腐敗に満ちています。それが私たちの常識や「本能」として、それ自体を批判的に考察することは意外に難しくなっています。
彼女たちもお互いの意見交換や学びを通じて、性の政治性などに問題意識を深めてくれることでしょう。
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テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真
- 2012/11/08(木) 00:21:54|
- 絵画
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