鴨川には様々な人が、様々な思いで足を運ぶ。
南から北へ、北から南へ。 信号も交差点もない河川敷の道はランニングする人、自転車で走る人にとっても絶好の場所。
私も天気の良い日にはわざわざ遠回りしてここを走ることがある。
鴨川は楽器の練習にとっても格好の場所。
橋のたもとに近いこの場所はいくつもベンチが置いてあって、本を読んだり、疲れをいやしたりと色々な人が集まる。そんな中で、隣のベンチと1メートルほどしかあいていないベンチに男女が腰をおろして尺八を取り出した。
男性は日本人のようだが女性は白人。
お二人の間に「譜面台」を置いて、おもむろに稽古を始めた。

熱心にお稽古されているので撮影を許していただくために声をかけるチャンスがなかなかない。しばし演奏に耳を傾ける。
(⇔)

教える者と教えられる者・・、という風には見えない。
言葉数はとても少なく、けれどお互いの意思疎通は滞ることがないように見える。

お隣のベンチに休んでおられる方も、静かに耳を傾けている。
その方たちが画面に入らないように撮る場所を選び、アングルを工夫しなければならない。
テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真
- 2012/10/19(金) 00:50:28|
- 音楽
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楽器で会話し、言葉で会話する・・・ああ、いいですね。
素敵な時間を写真にされましたね。
- 2012/10/19(金) 20:29:26 |
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- Shin-Lu #-
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> 楽器で会話し、言葉で会話する・・・ああ、いいですね。
> 素敵な時間を写真にされましたね。
思いが通じる、思いが重なる・・そういう瞬間は得難く幸せな時間ですよね。
音楽とか舞踏、演劇などではそういうことが経験できるのではないかと羨ましく感じます。
人を撮る時にそういうことが感じられるくらいになれたらなあとも思いますが。
- 2012/10/20(土) 08:40:55 |
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- soujyu2 #-
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