「カオスの間」には陶器の貸し工房がある。
ある人を訪ねて、カオスの間の中に踏み入った。その方が焼き物作りの作業を撮らせてくれると言ってくれたからだ。
作家の工房に入り込むのが一つの私の一つの目標?だったから、約束もしないで、この時間帯には、いるだろうと見当をつけて訊ねたわけだ。
午前中、早くには居なくても昼には制作に来ているだろうと。
残念ながらその方はまだ来られていないようで、昼過ぎか、2時くらいには来るのではないかという「カオス的な」お話だった。
まあ約束しないで来ているのだから何の不満もないけれど・・。
そこで製作中のお二人にお願いして撮らせていただけることになった。
制作中にレンズがむけられたり、音がするのは「イヤだ!」という方がおられても不思議ではないのに。
(⇔)

絵付けの前の成形しておられるようですが、実に丁寧なお仕事です。
「『カオス』を見ながらどうしてそんなに繊細な仕事ができるの?」と、別の作業台で製作している方の問いかけ。
「・・・(微笑)・・・」
(⇔)

前回ここに来た時にも制作されていた方ですが、その時にはとても集中されていたので、空気を乱してはいけないと思って作業場には踏み入らなかったのです。
話し相手をしてくれていた・・今日私がお尋ねしてきた・・方が「うん、やめといた方がいいね。」

幸い別の作業台で製作中の方は以前梅小路の手作り市でお目にかかり写真を撮らせていただいた方なので、そのこともあって多少「何者だろう、この闖入者は」感が薄まったのだろうと思います。
最も敏感な指先で側面も、口が当たる飲み口も丁寧に「滑らかに」していきます。
その細やかさは、指先に集中する表情からも読み取れます。

スポンジで磨いています。

ソニーα900は、シャッター音が大き過ぎます。・・・ついでに言うと音作りの好みが私とは大分違うようです。コンタックスRXがいいなあ。キャノンのニューFⅡも悪くないけど、ぶつぶつ・・・
(⇔)

けれど、こういう集中した静けさの中で、シャッター音は邪魔するだけではなくて、撮影者にとっても被写体になる人にとっても、かえってよいリズムや心地よい緊張を作ることもあるので、一概にシャッター音を消せばいいってもんじゃないんです。
五感というのは難しいモノなんですね。
- 2012/10/16(火) 00:06:39|
- 絵画
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