「淡い」という言葉の担う日本の文化に関心を持つのだといいます。
生まれはイタリア。イタリアではコンピュータ関係の仕事をしていたそうで、彫刻やテンペラ画をしていたことがあるそうですが、版画は日本に来てからの勉強だそうです。その転機を作ったのが「淡い」だそうです。・・・ちなみに,マリオ氏によると,テンペラ画は卵を使ったもの、日本のようにニカワを使ったものが よく知られるがそのほかに手法は百種類くらいあるのだそうです。初めて知りました。・・・。

NPO法人京都藝際交流協会 日伊藝際交流企画担当 主任研究院という難しい肩書をお持ちです。

「淡い」をイタリアの人は理解してくれると思いますかと尋ねると「難しいでしょうね。」と答え、「私自身まだまだ理解しきれていません。」といいます。その時の眼はキラキラしてまだこれから素敵な世界を見ることができるのだというワクワク感があふれています。
淡いという概念は「有るか無いか」と二元的に区別するのではない「有りつつない、ないとしながら有る」という世界ですねというと「私の好きな言葉があります。私の言葉ではないのですが『白い影』という言葉です。」
この人は「有る」と「無い」の矛盾的同一を理解する人かもしれないと思いました。

工房はどちらなのですか。
ここです。ここで作品を作りワークショップなどもしています。

最近の作品として見せていただいたのは抽象的な作品でした。以前は具象的な作品も作っておられたとか。
「間」という世界にも関心を持っておられましたが、私たちはこのような海外からの目を通して私たちの文化の特性をよりよく知るのではないかと感じました。
- 2012/09/21(金) 01:28:08|
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