河原町四条を少し上がると道の東側にギャラリー「スペイス マロニエ」があります。
そこで『原初・現実そして記憶』をテーマに3人展が開かれています。 会期は9日(日)まで。
韓国からの留学生3人のグループ展です。それぞれ京都の芸術系大学の大学院博士課程に留学しています。
そのうちの一人とお話しすることができました。

彼のオブジェは外形が建築物によって作られている現実世界を、そのオブジェに囲まれた内空間が「理想」を表現しているのだそうです。
部屋の奥の三角に突き出した窓からの光も計算に入れての設定です。

長い直方体のオブジェンの菱形に削られたくぼみが効果的で、見る角度を変えると、それ自体をまたそれによって囲まれた空間も面白い変化を見せます。

日本の作家たちの作品が「細やか」にできていることに関心を持ち、日本への留学を決めたのだそうです。
彼の背後に並ぶ壺状のものは精華大学で学ぶ人の作品です。

理論的な思索の深い人だと見受けました。
もう一人市立芸大の学生が出品していますが、その人からは、以前お会いした時に、強い情動を感じましたが、この方はどちらかというと知性の人かもしれません。

韓国の青年を表現するときには次のような写真の方が適切かなと思います。
というのも、彼らに共通するのは強い「意思」だからです。
私はこのことをとても好もしく感じています。
彼と話していてとても紳士的で人当たりも柔らかな感じを受けたのですが、と同時に学び成長するという課題に対する強い意欲と、意思を感じました。二つながら彼自身なのだと思いました。
- 2012/09/05(水) 01:42:17|
- 陶芸
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