日本(京都)に帰ってきて、「アツゥ~」と思わず声が出てしまいました。タクシーに乗って「暑いですねえ。」と声をかけると「ここ数日はマシになりました。」という返事。「え~っ?!」
久しぶりの上賀茂手作り市です。町を自転車で走っていても手作り市のテント村を歩く時もなんとなく感覚がずれます。日本を離れたのは、わずか5カ月なのになあ。軽い「浦島効果」でしょうか。
神社の鳥居の方から手作り市に近づくと、正面にこの方の青いテントがありました。
Mさんは大柄でたっぷりと髭を蓄えていますから、一見すると近寄りがたい雰囲気なのですが、・・。

この日の京都は文字通りの「炎天」。しかもこの場所は鳥居前の白砂の照り返しで一段と「暑い!!」
日陰を作るはずのテントの中に熱気がこもります。

耐熱ガラスを2500度の高温にして、そこに金と銀をバナーの炎で吹きつけるようにしてガラス内部に模様を立体的に描き出す。
といっても残念ながら、今一つ私のイメージの引き出しの材料ではこの作業の「絵」が描けないのですが・・。

三重県からきて出店さいているそうです。小さなガラスの中には深海や大きな宇宙のイメージが広がっています。
オレンジや緑の色も「金と銀の微妙な配合で出てくる色なんです。」とのこと。他に顔料的な鉱物は使っていないのだそうで、そこがまた不思議です。
完全にコントロールできて描かれるわけではなくて「偶然の要素が多いんです。で、思わぬものができて、また工夫の可能性が広がったり、驚きがあったりで、面白いんですよ。」と語る目は実に生き生きとしていて可愛い(失礼)

モノづくりにかかわっている人たちが、その工夫や苦労について語る時の、「いい顔」にまた出会いました。
「酸化炎、還元炎・・・。」などと説明してもらうと、私の頭の錆ついた化学の知識箱を懸命にまさぐることになるのですが、とても追いつきません。

あっ、お客さんが来られました。
「きれいねぇ。」
- 2012/09/01(土) 00:45:24|
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