この犬はこの会場のオーナーさんの飼い犬です。10歳。
さすがに落ち着いて吠えることはありませんし、あまりはしゃぐこともありません。
星野尾さんは動物好きで、どちらかと言えばネコ科が好きなんだそうですが、もう何日も在廊していますから慣れたものです。

作品をもの撮り的に撮ってくれないかともいわれたのですが、色再現は難しいし、作品のほとんどはアクリル板がついていて映り込みは盛大にあるし、ちょっと僕の腕では難しいなあと、諦めてもらいました。
実際こういう作品を画集やポートフォリオのために忠実に撮るのは難しいですよね。ですから、「もの撮り」の人の技術には本当に感心します。まさに専門技術ですよね。

これだってホワイトバランスがおかしですもんね。
でも、私の「専門」は別のところにありますし・・・・。
いい感じの服を着てくれていることもあるし、ご自身の趣味の込められた絵の前ですし、何よりこの人の持っている感じが、とてもいいですよね。

とても「撮りたい」意欲を沸かせてくれる人です。
この部屋のどこに立ってもらっても絵になります。
ビクターの犬のように賢く座っています。

私がこの人を撮るとこういう感じで撮りたくなるわけで・・・。

ここは窓に近いのでいい光が入ります。

できるだけ立体的に撮りたいのです。
ペタッとした塗り絵のような写真になると人体の魅力が薄まってしまいます。
プラナー85ミリを手放さずに、あえてFマウント用のマウントアダプターを購入したのもそれが原因です。

プラナーの85ミリをマウントアダプターを介して使うと、電子接点が機能しませんからオートフォーカスも絞り優先とかシャタースピード優先とかの機能も使えません。私は露出はマニュアルですから別にいいんですが、視力の落ちた今ではAFでないと辛い面があります。
ピント合わせに時間がかかって人物撮りの「間」を乱してしまいます。
また練習して感を取り戻せばいいのでしょうが、練習しようにもお相手がいません。悩むところです。

それなのにプラナーに未練があるのは人物に立体的な奥行き、陰影が出るからです。
色合いも、・・・・記憶では、というかフィルも時代のですが・・・・ちょっと違うのです。
それでまた、この人の個展期間がもう少しだけあるので何か口実を見つけて伺おうかなと思っているのです。が、行動に移せるかどうか、アカンタレの私としては・・・・、どうなることか。
- 2023/06/07(水) 00:00:01|
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