あまり声を張らずに、どちらかと言えば小声で歌っていました。
目は真剣に、弦を見ていました。 通りかかったときにちょっとその真剣さが「休みの日」という感じがしなくて、ギャップに興味を持ちました。
それに・・・。

自転車のハンドルにくくられてぶら下がっているポリ袋にはたくさんのゴミらしいものが入っています。
ベンチにも飲み物や食べ物の容器が幾つもあって・・・・でも、散らかっている感じが全然ないのです。
何か妙?に真面目な雰囲気を漂わせています。
どんな青年なんだろう。
聞くと大学の一回性だそうです。
「なんだ、フレッシュマンじゃないか。大学生活はいかがですか?」
「・・・、寮生活なんです・・・・」
私も寮生でしたから、寮独自の門限があったり、集団生活もあったりしますが、しかし、たくさんの同世代の仲間と暮らすのは楽しいものでした。それがやや空気が違うんです。

高校では体育系の部活をハードにやってきたので簡単に音を上げるような人じゃないようなんですが、「それがなかなか厳しくて・・・、ちょっとストレスがたまって・・・今日は息抜きです。」とのこと。

この帽子の下にその理由が隠れていました。
なるほどね。
素直な良い青年です。

卒業したらしばらくは総合格闘技をしてみようかとも思っているんだそうです。
へぇ~、それはまた異色だね。「ええ、今の生活とは真逆なんですが・・。」
青年期とは「矛盾」と同義のようなものですからね。それでこそですよ。

やがては播磨の国に帰る身ですから、それまでにいろいろ体験しておくのがいいですよね。
頑張れ、青年。
- 2023/06/04(日) 00:00:06|
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