率直に言うと、「あれ、まあ、ずいぶんみすぼらしい格好で・・・・。」という感じでした。
菅笠をかぶってひげも伸ばし放題で・・・・。

たぶん彼からすればこれが三味線を「軒付け」のようにして弾く者のイメージかもしれませんね。
そのイメージは、それを知るまでのチェコ人の彼の生活感覚からはどういう距離にあったのでしょうね。
そして三味線やその音楽が生活のなかにあるはずの日本のイメージにここまで入り込むことができるというのは好きだからこその大きさも含めて並大抵のことではないのだろうと思います。 どうなんでしょうね。
この人はチェコから来ています。
ギターの経験があるのでまるで知らない世界ではないしということのようです。

場所は四条通りが高瀬川と交差する橋の上。
ここではよく似顔絵を描いたり、額の演奏をしている人がいます。 向かい側にも誰かいますね。
私は原則?として投げ銭をしないで「写真を撮らせてもらっていいですか?」とお願いするんですけれど、旅の途中で路銀にこと欠いては大変だろうと少しばかり・・・。
で、サービスのつもりでこちらを向いてくれたのでしょうが、私のシャッターを切るタイミングが良くなかったかな。
菅笠で目の動きがよくわからないのです。焦点を合わせるにも一苦労。

旅の孤独を感じさせる画面を、と撮りましたが、 彼らの心は私よりずっとタフだったりします。
何を思うのでしょうねぇ。
どんなきっかけで三味線を知り、それを習ってみようと思ったのでしょうね。
しかもその上に外国の地で、こうして路上パフォーマンスをしようなんて・・・。
残念ながら話を聞くきっかけができませんでした。他のお客さんと話していたから。

人の人生は様々。
この人が小学生の頃、こういう自分の姿を想像したでしょうか。いや、これは「落ちぶれて」とかいう意味じゃないですよ。

中高の私の友人が、こういう路上で座り込んで、時には腹ばいにさえなって写真を撮るまもなく後期高齢者となる私を想像するでしょうか。
「いや、お前ならさもありなん。驚かんね。」というでしょうか。
- 2023/05/30(火) 00:00:03|
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