話していくと、「私は幼い頃にTVに出演していました。」だそうです。
ドラマの子役だとか、モデルとしてではなかったようですが、ただの通行人というような訳でもなかったようです。

カメラ怖じしない人でした。
この時も私は「外の道路を見て。」とか「僕を見てね。」ぐらいしか言っていません。
解いた髪をどうするかも彼女自身が工夫しています。
まあ、俗にいう言い方をすると「撮らされている」ことになりますかね。

でも彼女の表情に「媚」がないのが好印象でした。
街中で「きれいな」あるいは「かっこいい」女性を見かけることがよくあります。
ご本人も相当意識しているなあという感じの人もいます。
思わず視線がその人に行くということはありますね。
でも大概は次の瞬間に気持ちが「萎え」ます。

海外のポートレート写真を見て思うことの一つに、モデルさんが大人だなあと感じることがあります。
でも実年齢は案外若いのです。
日本のポートレートではその表情や顔つきが「若い」です。言いかえれば幼い≒未熟な感じです。
この人は18歳、いやもう数週間で19歳だそうです。若いし幼さも漂いますが、その一方大人の女性だなあとも感じさせます。

この揺れ幅が魅力ですよね。

それにしても他国にいて、見知らぬ大人と話していて「今日はたくさん会話ができて楽しかったです。」と言いながら積極的にカメラにも納まってくれるという、しなやかで強い心の持ち主だということが、私など世間と経験の狭い人間には驚きですね。

団塊世代のしっぽである私は同世代の者たちからは一周もに周も遅れた存在ですが、いま、いろいろな留学生から学ぶことが実に多いです。
- 2023/05/24(水) 00:00:03|
- 人物
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0