京都市の上京区、西大路通りからさほど遠くないところに「源湯」という銭湯があります。地下からくみ上げた水を蒔きで加温しているお風呂です。
その「源湯」で吾郷 佳奈という若い絵描きさんが「 京都市 ·《まちかどドローイング 19-24》」と銘打って色鉛筆で描いた街角で見つけた風景を描いた作品の展示をしていました。

吾郷さんの作品は以前別のギャラリーで見たことがありましたし、彼女も撮らせていただいたことがありました。
Fbでつながっていますので、お知らせが届き、見に行ったというわけです。それにしても「銭湯」で絵画展とは。

そこは古くからの銭湯ですが今は若い経営者の下で、若いスタッフが働いて維持されています。
私が行ったときにも若い女性が番台に座っていて、正面につるされている湯音の状態を示すデジタル温度計を見ていました。
60度を切ったら薪を追加に行くのだそうです。

「絵を見に来たんですけど・・。」と伝えると、「そちらの奥の階段を上がって下さい。」というので踏み板をぎしぎしと言わせながら登ると小さな部屋が展示会場になっていました。
どうやらこの古い建物をかなり改装した模様で、古い太い棟木などがむき出しで、継ぎ接ぎの様子がよく見えていました。

妙齢の吾郷さんを見つけると、その反対側の床にこの人が座っていました。ギャラリーの運営スタッフの一人だそうです。
銭湯を経営する経営体からこの部分をレンタルして、ギャラリーに改装し最近スタートにこぎつけたのだそうです。
CVIDO-19もありましたから遅れに遅れたんだそうですが。
聞くところによると京都(この京都が京都市なのか京都府なのかわかりませんが)には新旧、大小300ほどのギャラリーがあるんだそうです。
一方でとじられるギャラリーもありますが、こうして新たに開設されるギャラリーが路地奥などにいくつもできています。
若い人たちが独自のセンスと人脈で新しい感覚と企画を取り込んでギャラリーを運営しています。

この業界の新陳代謝ですね。
むろん老舗と言ってよいようなギャラリーもあって全国レベルの各種の公募展入選クラスの人たちの作品を展示していますが、この会場に絵を出している吾郷さんのような若手の実力たちが案外?こうした新興のギャラリーにも参加しています。
京都の文化状況が活発に動いていますね。ワクワクします。
そしてそこにはこの写真のOさんのような人の力が発揮されています。ニューヨーク帰りの映像に詳しい方です。
頼もしい。
- 2023/04/10(月) 00:00:01|
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蒼樹さん、こんなにたくさん素敵な写真、男前に撮っていただいて嬉しいやら、恥ずかしいやらです。
京都は芸術や職人の学校が多く、僕自身もふだん生活していると通り過ぎてしまうような街角でも絶えず何か新しい試みが行われています。こうして紹介いただき感謝です。ありがとうございます!
- 2023/05/10(水) 01:49:32 |
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- 太田 #-
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おはようございます。その後も元気にご活躍のことと思います。
あの時は突然のお願いに快く受けていただきありがとうございました。私の直観通りいい表情で撮れてよかったと思います。
京都は様々な人の美意識や街を成長させようという市民レベルの意識に支えられていると感じています。(行政はあまり頼りにならないばかりかむしろ良くない役割さえ果たしますしね。)皆さんのような世代の方々に期待がされます。
今度ともお仲間との絆で奮闘されますように。
ありがとうございました。
蒼樹
- 2023/05/10(水) 09:22:38 |
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- soujyu2 #-
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